ニューバランスのM576UK(Newbalance M576UK)のレビュー【革靴とスニーカーのハイブリッドな履き心地】

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今回はご紹介が遅れましたが、年末に購入したスニーカーをご紹介させて頂きたいと思います。

それは、本ブログでも何度かご紹介しているニューバランスの大定番モデルである、M576になります。

このスニーカーはM1500UKの購入に際して色々調べたことにより、イギリス製かつスムースレザーのニューバランスが非常に欲しくなったため購入したモデルになります。

今回の記事ではニューバランスを代表するモデルであるM576と、ニューバランスの大きな魅力であるイギリス製のニューバランスについてご紹介したいと思います。

クラフトマンシップ溢れるイギリス製ニューバランスとフリンビー工場について

ニューバランスはアメリカを代表するシューブランドであり、多くのブランドが海外へ生産拠点を移す中でもアメリカ内での生産にこだわるメーカーとして知られています。

(定番やフラッグシップモデル以外では、アジア製のモデルも多くあります)。

そんなニューバランスではアメリカ5つの工場があり、ニューバランス発祥の地であるボストン郊外にあるローレンス工場は最大級の規模と技術を誇る工場であることが知られています。

これらの工場はニューバランスの中でも高い技術を要するフラッグシップモデルや、上質な素材や作りが求められる定番モデルの製造を担っています。

そして、これらのアメリカ製ニューバランスに並ぶプレミアムなスニーカーを製造しているのが、イギリスに存在するニューバランスのフリンビー工場です。

フリンビー工場が存在するのはイギリス北西部フリンビーという地域であり、同地区はかつて「紳士靴の聖地」ノーザンプトンと並ぶほどに靴の製造が盛んな地域でした。

(デザートブーツで有名なクラークスの工場も存在していたそうです。)

しかし、賃金の問題からフリンビーにおける製靴産業は徐々に衰退していき、多くの工場が廃業となっていきました。

そのような中、1982年に廃業になった革靴工場をそのまま利用し、同地区の靴の製造や革の扱いに長けた職人を雇う形でニューバランスのフリンビー工場は設立されます。

このような成り立ちのため、素材も本革製のアッパーを用いたものが多く、大人が長く愛せるような質感に重きを置いていることが伺えます。

また、その製造工程も先述のローレンス工場などと比べるとハンドメイドの部分が多く、製造風景は革靴とほぼ変わりがないようなものです。

そのようなフリンビー工場で作られたイギリス製のニューバランスは、革靴のような上質感があり非常に魅力的なものとなっています。


ニューバランスにおけるクラシックモデルの傑作M576について

ニューバランス500番台の傑作モデルであるM576とは

ニューバランスのM576はトレイルランニングを目的とした500番台のモデルとして、今から約30年前の1988年に開発されます。

販売当初のはニューバランスらしい快適な履き心地であったものも、その他のモデルと同等の売れ行きであったそうです。

しかし、販売開始から一年後の1989年にアメリカのスニーカーショップである「フットロッカー」により様々な別注品が登場し、そこから人気に火が付いたようです。

その後は当時のアメカジブームも相まってM576は衰えることはなく、M996やM1300と並ぶニューバランスの傑作モデルとなっています。

余談ではありますが、現在ニューバランスの定番として多く流通しているML574は、このM576の廉価版としての位置付けであり、このことからもM576の完成度の高さが伺えます。

また、前述のようにM576は様々なバリエーションが展開が評価されたこともあってか、アッパーの種類や色が非常に豊富なことも特徴的です。

そして、30年以上に渡って定番として愛され続けているM576ですが、近年ではこれまでアメリカ製であったものが前述のフリンビー工場によるイギリス製に変更になっています。

(区別するためにイギリス製のものをM576UKとする場合もあるようです。)

アメリカ製とイギリス製で微妙な違いはあれど、基本的なスタイル等の変更はなく今でもニューバランスのラインナップ内で定番として扱われています。

ニューバランスM576の仕様や機能性について

M576はトレイルランニングという悪路での使用を想定しているため、ホールド感の強い細身のSL-1ラストではなく幅広なSL-2ラストを採用しています。

また、アウトソールもグリップ力を高めるため、凸凹としたブロックパターンが採用されています。

これらの仕様から元来のM576は、靴全体としてみるとポッテリとしたカジュアルな印象を受けるデザインとなっています。

しかし、イギリス製になってからはお国柄か釣り込みの方法によるものなのか、アメリカ製のものよりも甲が低くトゥシャープになっているようです。

スニーカーの履き心地を左右するミッドソールについては、開発当初のM576ではEVA製のC-CAPとENCAPの両方を複合したものが採用されていたようです。

ENCAPについては過去記事にて説明しているのでよろしければどうぞ⇒ニューバランスのM1500UKのレビュー

しかし、イギリス製になってからはEVA製のC-CAPのみからなる、ミッドソールが採用されています。

恐らくではありますが、イギリス製のM576UKは上質なレザー製のアッパーなど採用することが多く、大人が長く愛せるスニーカーを目指しているように感じます。

ENCAPは高いクッション性を持ち快適な履き心地を与える反面、ポリウレタンを使用しているため加水分解のリスクがあります。

そのため、M576UKはENCAPこの加水分解のリスクを抑え、上質なアッパーを長く楽しむことが出来るようにとのコンセプトなのかもしれません。

(C-CAPのみのモデルでもクッション部などを含めて、加水分解のリスクがゼロになっている訳ではありません。)

また、後述の【履き心地について】でも述べますがC-CAPによる履き心地も非常によく、ENCAPのモデルと履き心地は異なりますが快適であることは間違いありません。

私の所有するニューバランスのM576UK(New Balance M576UK)のご紹介

基本情報

 

Model Deta
Brand:Newbalance
Model:M576CBB(BROWN/BEIGE)
Size:26.5cm(US8.5Ⅾ)

今回はMade in UKらしいモデルをということで、ブラウンのスムースレザーのアッパーが採用されたM576UKを選びました。

アッパーのレザーは油分を感じる柔らかく上質なものが使用されており、スニーカーでありながら革靴のような雰囲気に仕上がっています。

また、ニューバランスのお馴染みの「Nマーク」もアッパーと同じ素材で仕上げられており、ニューバランスの持つカジュアルな印象が控えめになっています。

さらに、前述のようにイギリス製のモデルはアメリカ製のモデルに比べ甲が低く幅が細い傾向があり、上品な印象を受けるようになっています。

同じSL-2ラストを採用するM1400SB(アメリカ製)との比較 

アメリカ製で同じSL-2ラストを採用するM1400SBと比較すると、明らかに違いがあることが分かります(共にサイズは同じ)。

M1400SBについては過去記事にて説明しているのでよろしければどうぞ⇒ニューバランスのM1400のレビュー

また、スティッチなどを細かく見ると手作業による仕上げ特有のズレ等もあり、これもまた愛着が湧く要素となっているようにも感じます。笑

さらに言えば、このスムースレザーのニューバランスは通常の革靴と同様の手入れをすることで、より風合いが増し長く愛用することが出来ます。

スムースレザーのニューバランスM576UKのお手入れは、こちらの革靴の手入れと同様にして頂ければ大丈夫です。⇒【革靴の磨き方】革靴の基本のお手入れ編【その①】

サイズ感(サイズ選び)について

同じSL-2ラストを採用するM1400SBと同様の26.5cm(US8.5Ⅾ)を選んでおり、甲と幅にややフィット感じるといった形です。

アメリカ製のM1400SBではややリラックスなサイズ感であるため、外観でも分かることですがアメリカ製とイギリス製の違いを大きく感じます。

余談ですが私は過去にニューバランスの直営店にてサイズ測定をしており、SL-2ラストならば26.5cmのワイズDで大丈夫との事でした。

履き心地について

ニューバランスのスニーカーに求められている大きな要素である履き心地ですが、30年前に誕生したモデルでありながら非常に快適な履き心地です。

特にレザーのアッパーの中で甲と幅がフィットしている感覚は、革靴に通ずるものがあるかと思います。

また、歩き出すとC-CAPで構成されるミッドソールはやや硬めのクッション性であり、ここにも革靴らしさを感じることが出来ます。

革靴のフィット感と安定感に加えてスニーカーの軽さとクッション性という、個人的には【最強?】とも言える履き心地です。

最後に

M576は多くの人に愛されるニューバランスの傑作でありながら様々なバリエーションが存在し、その人にあった一足を探す楽しみがあるかと思います。

また、今回ご紹介したようなスムースレザーのM576UKはクラシックな着こなしの際に革靴の代わりに取り入れるだけで、全体の雰囲気を壊すことがなく楽が出来るので非常におススメです。笑

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