チャーチのコンサル (Church’s Consul)のご紹介&レビュー【英国靴王道のストレートチップ】

Church's


前回はカジュアルの王道レッドウイングについてのご紹介でしたので、今回は私の所有する靴の中で最もフォーマル度の高い靴をご紹介したいと思います。

その靴とは、英国の老舗靴メーカーであるチャーチの名作ストレートチップ、コンサルです。
今回ご紹介するコンサルにも採用されるチャーチの名作ラスト173についてなどはこちら⇒チャーチのチェットウインド (Church’s Chetwynd)のご紹介&レビュー【名作ラスト173とネバダカーフの魅力について】

英国靴の王道チャーチとそのストレートチップモデルであるコンサルについて

英国靴の王道チャーチとその歴史について

英国はノーサンプトンの老舗シューメイカーであるチャーチは、本格靴を語る上で外すことのできない存在と言えます。
そんなチャーチですがその歴史は、1675年に生まれた靴職人であるストーン・チャーチ氏にまで行き着きます。
ストーン・チャーチ氏は名高い靴職人として知られ、非常に高い技術を持っていたそうです。
そして彼の死後である1873年、曾孫であり彼の技術を受け継いだトーマス・チャーチ氏とその妻、その息子たちが、紳士靴の聖地であるノーザンプトンに建てた工房が現在のチャーチというメーカーの礎となります。
チャーチは開業後間もなく、世界で初めての左右で違う形の靴という大発明や、ハフサイズ刻みのサイズ展開を取り入れるなど靴産業において様々な功績を残します。
そして、これらの発明によりチャーチは1881年にロンドンで行われた靴の展覧会にて金賞を受賞することとなり、その評判はイギリス中で知られることとなります。
その後、チャーチはイギリスを代表するブランドとして成長を遂げていく一方で、海外にも非常に積極的に展開していきます。
1887年には欧州諸国へ輸出を開始し、1900年代初頭には北米にも進出しているようです。
さらには二度の世界大戦を経てより世界中への展開を進めており、戦後の日本に英国靴として初めて輸入されたのもチャーチだったりします。
このようなこともあり、チャーチは本国のみならず世界中で英国靴の代表格として親しまれており、今日でも非常にファンの多いメーカーとなっています。
そんなチャーチですが1999年には、ビジネスの販路を広げるためにビッグメゾンの一つであるプラダによって買収されています。
その後は、伝統的な英国靴のイメージを大切にしながらも、現代的なエッセンスを取り入れ様々な取り組みを行っているように感じます。

チャーチの特徴について

本国のビジネスマンはチャーチを履くことが多いとのことで、本国では路面店も多く存在しているようです。
有名どころですと、ブレア首相や愛用者として有名です。
その特徴は、英国のモノづくりを体現した、『質実剛健』さに尽きるのではないでしょうか。
非常にフォーマル度の高いこのコンサルですら、レザーソールの出し縫いを隠していないのがその好例と言えます。
さらには、ソールとミッドソールの接着も非常に絶妙な強さであり、非常にソール交換がしやすく結果的に靴の寿命も長くなりやすいと、以前お世話になった靴職人さんが仰っていました。
革もキメの細かさなどよりも比較的厚く頑丈なものが使用されているように感じ、実用靴の中での高級品といった印象を受けます。
また、このクラスのシューメイカーには珍しくロイヤルワラントの申請を行わず、製品の品質で勝負するといった姿勢も素晴らしいと思います。

チャーチの名作モデルとストレートチップの王道コンサルについて

チャーチは定番モデルを数多く保有していることも特徴的であり、それぞれにペットネーム(愛称)が付いておりファンが多いことでも有名です。

引用;https://www.british-made.jp/fs/british/churchs/gd167
そして、今回紹介するコンサルは旧定番であるラスト73時代から続くチャーチの定番ストレートチップのモデルであり、そのラストには現代の名作ラストであるラスト173が採用されています。

(ちなみにコンサル=執政官、領事といった意味で、お堅いストレートチップのイメージにぴったりですね。)

左からディプロマット、コンサル、チェットウインド
引用;https://www.british-made.jp/topics/churchs/20160918009100
このストレートチップのコンサルの他にも、セミブローグのディプロマット、フルブローグのチェットウインドという大定番モデルがあります。
これらはチャーチの三大ドレスシューズなどど言われてるそうで、私もいつかコンプリートしたいと思っております。笑
一方で、チャーチはカジュアルなフルブローグの靴にも定評があり、フルブローグの定番靴だけで内羽根のチェットウインドとバーウッド、外羽根のグラフトンと3モデルも展開しています。
どれも定番というだけあり絶妙なバランス感で住み分けがなされており、外観の上でも非常に大きなパーフォレーションが印象的です。
このように質実剛健な作りに加えて愛着の持てるようなモデルが多く、コレクションしたくなるのもチャーチの魔力ではないでしょうか。笑


私の所有するチャーチ コンサルの紹介

基本情報

Model Deta
Brand:Church’s
Model:Consul
Size:UK7.0F
Used:4years
黒の内羽根のストレートチップは冠婚葬祭にフル対応できるので、社会人として一足は持っていたい靴になります。
この靴は入社時に、どこで履いても恥ずかしくないフォーマルシューズを一足持ちたいという思いから購入したものです。
しかしながらスーツを着ない技術職の私にとっては、むしろ冠婚葬祭以外では履く機会のない宝の持ち腐れ状態となっています。笑
デザインとしても英国靴らしい武骨さもありながら、ラスト173による現代的なテイストもありエレガントさを感じることが出来ます。

サイズ感(サイズ選び)について

UK7.0、ワイズFでジャストサイズです。ラストとの相性もあるのでしょうが、支えるべきところが支えてくれる感覚があり非常によい履き心地です。
このラスト173はややロングノーズなので、他に所有する靴に比べると縦には長い印象です。
そのため、他の靴ではUK7.5(US8.0)以上を履いていますが、この靴に関してはUK7.0でジャストサイズです。
ただし、横幅は履き始めはかなりのタイトフィットであり、足がむくんでいる際は少し気持ち悪くなるくらいのキツさでした。
しかし、半年程履いたあたりからは何の支障もなくなっています。
この靴は表参道にあるチャーチ直営店がオープンしたての頃に購入しており、はじめて足のサイズを計測して購入した靴でもあります。
チャーチはインソールに直営店のある都市名がプリントされているのですが、これにはTOKYOの文字がありません。
なので、表参道に直営店が出来て本当に初期に購入したことがわかるかと思います。
(意味はないです。笑)
また、この都市名の数からチャーチの製造年代が分かり、ビンテージ靴の界隈では何都市のチャーチなのかで価値が変わってきます。

革質について

アッパーの革質は所有する靴の中でも一、二を争うほど高いもので、どんなクリームでも簡単に光ってくれます。
一方で、右足の履き皺がきれいに入らず、深くうねった様な皺なのが気になります。
しかし、ネットや雑誌で見るコンサルでも似たような履き皺になっているコンサルが散見されるので、もしかしたらそういった個体が多いのかもしれません。
とは言っても、最初に述べたように革質は悪くなく、きめも非常に細かいと思います。
追記①…久々に履いたところ明らかに右足の革の方が薄く、頼りない感じです。やはり外れを引いてしまったのかもしれません。
追記②…スコッチグレインの靴職人の方曰く、海外のシューメイカーでは革の向きにこだわらず使用することがあるそうで、私のコンサルも革の繊維の向きがよろしくない可能性があるかと思います。

最後に

英国靴を代表するチャーチの定番ストレートチップということだけあって、非常に完成度の高い靴である思います。
少し張り出したコバや長すぎないノーズなどまさに【定番】といった出で立ちであり、紳士の本場イギリスの伝統を感じる素晴らしい靴であるように感じます。


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