今回ご紹介するのはティンバーランドのイエローブーツこと、6インチプレミアムブーツです(以下イエローブーツ)。
知名度が高いため賛否両論ある靴ですが、ストリートカルチャーにおける重要度や靴としての完成度の高さから、靴そのものを見直して頂きたく、改めてご紹介させてもらいます。
Timberland/ティンバーランドの歴史とストリートカルチャーにおけるイエローブーツについて
ティンバーランドの歴史と完全防水のレザーブーツの誕生
引用;https://www.timberland.co.jp
このレザーブーツこそが、現在まで続くティンバーランドのアイコン、イエローブーツになります。
また、当時「ティンバーランド」とはこのイエローブーツを代表とする防水靴のブランド名であり、このブーツのヒットと共に社名も現在と同様にティンバーランドへと変更されます。
その後、ティンバーランドは発展を続け、今ではアウトドア系のウェアも展開するようになっています。
ストリートの日常が生んだ文化:イエローブーツとヒップホップとの歩み
イエローブーツに用いられる圧着製法とは
熱で溶かした樹脂を金属の型に注入することで靴底や靴全体を成形する方法です。
ティンバーランドでは成形したアッパーをソールの型に入れた状態で、樹脂を注入することでソールの形成と接着を同時に行なっています。
それにより、アッパーとソールの継ぎ目を無くし水の浸入を防ぐことで、完全防水を達成しています。

また、イエローブーツでは射出成型によってアッパーとミッドソールの成形までを行なっており、アウトソールはミッドソールへ接着する形で作られています。
(上の画像で、ソールがツートンカラーになっている事からもわかるかと思います。)
これにより、アウトソール部分だけを剥がすことが出来るため、ソール交換が可能となっています。
一方で廉価なモデルですと、ミッドソールとアウトソールまでが一体で成型されているのでソール交換が出来ないものもあります。
イエローブーツの仕様について
先述の通り、世界初の防水レザーブーツとして誕生したこのイエローブーツには、ソールの性能だけでなく様々な工夫があります。
アッパーには表側をヤスリがけし、起毛させたヌバック素材に防水加工を施したものを使用しています。

また、縫製が必要な箇所にはトリプルスティッチが施されており、高い強度と浸水防止の役割を果たしています。
そして濡れることを前提に、シューホールには防錆加工が施されています。
さらには内張の保温性も高く、外側濡れても足先が冷えることのないようになっています。

また、このイエローブーツは防水性などから登山靴だと思われがちですが、ワークブーツとして誕生しておりソールのグリップ力も高水準です。
(一方で山や林道でのハードな使用にはあまり向きません。)
私の所有するTimberland/ティンバーランドのイエローブーツのご紹介
基本情報

Brand:Timberland
Model:6 inch premium boots
Size:US8.0
この靴は学生時代に購入した物なので、我が家の靴箱の中でも古参に当たる靴です。
しかし、防水スプレーやブラッシングのお陰で、まだまだ綺麗な状態を保っています。
(ここ数年は役割をダナーライトに取って代わられているのが大きいのかもしれません。笑)
しかし、履き口のパッドの部分が少し加水分解(合皮製の部分)を起こし、ひび割れのような状態になってきています。
合皮用のクリーナー&保湿剤を用いたことで進行は抑えられていますが、いづれ修理に出そうかと思っています。
履き心地
インソールのクッション性や履き口のパッドなどにより、スニーカーに近いような快適な履き心地です。
また、その防水性能は流石の一言ですが浸透性はないので、ゴアテックスを採用するダナーライト等と比較すると蒸れを感じることはあります。
しかし、価格を考えると靴としてのコストパフォーマンスはまだまだ高いものと思います。
サイズ感について
US8.0で全くストレスがなくジャストフィットです。この靴はグッドイヤーウェルト製法の靴などとは異なり、インソールが沈んだりすることはありません。
またイエローブーツでは、幅が標準幅のMワイド幅のWがありますが日本ではW幅が基本であり、私のモデルもW幅です。
(ネットなど並行輸入品を購入する際には注意が必要かもしれません。)
なのでサイズ選びの際には、試着した際に緩すぎず気持ちいいホールド感がある程度のサイズを選ぶことをおすすめします。
最後に:日本におけるイエローブーツ=不遇な名作?
日本では大手靴量販店で集中的に取り扱われていることもあり、履いている人をよく見かける靴ランキングでも上位に入る靴であると思います。
そして、そのような状況から一部では学生やファッションに疎い人も履くイメージがつき、イエローブーツ、延いてはティンバーランド=ダサい(子供っぽい)といったイメージが広まってしまっているようです。
しかし、イエローブーツ単体としては完全防水な上に、保温性も高く、手入れも楽と非常に高いスペックを保有しています。
また、そのデザインの完成度の高さや色味の絶妙さからも、アイテム単体としても十分に名作と呼ばれるべき靴であると感じます。
そして、この靴にはヒップホップカルチャーとの結び付きという、唯一無二のストーリーがあります。
個人的には、このカルチャーを正しく理解することで、この靴の真価は発揮されるものであると感じます。
その上で、ど真ん中のヒップホップタイルのキックス、アメカジのワークブーツ、モードの外し…非常に懐が深いこの靴を履きこなす。個人的にはそんな大人になりたいです。笑
何はともあれ、このイエローブーツは今こそフィルターを外して、改めて見つめ直して頂きたい一足であると思います。

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