服や靴などを中心としたブログとなっていますが、私自身過去には整髪料マニアでもありました。
私の世代は整髪料と言えばワックスであり、市販品からサロン専売品まで買い漁っていた時期もありました。
しかし、次第に髪質に合うものが分かるようになり、常用するものも限られていき、自然と新しいものに手が伸びなくなりました。
好みがトラッドヘアへとシフトして行くに従い、やはりセットにはポマードをということで、整髪料熱が再び高まっています。
今回は日本が世界に誇る水性ポマード(グリース)である、クールグリースのフラッグシップにあたるスペリオール(SUPERIOR)シリーズをご紹介したいと思います。
定番の水性ポマード・クールグリースについて
水性ポマード・クールグリースとは
引用;https://hands.net/goods/4989828000699/
現在主流となっているのは、昔ながらの油性ポマードではなく、洗い落としがしやすい水性ポマードです。
そして、水性ポマードというと日本の老舗、阪本高生堂の展開するクールグリースシリーズが定番として君臨しています。
ヘアースタイルにこだわる方なら一度は手にしたことがあるであろう整髪料ですね。
実は世界初の水性ポマードでもあり、安定した品質に加え、レパートリーとそのコストパフォーマンスで他の追従を許さないブランドです。
私も高校生の頃から愛用しており、トラッドヘアへと好みが変わった後も使用を続けてきました。
クールグリースのわずかな不満点
そんなクールグリースですが、容器がプラスチック製かつデザインがポップであり、持ち運ぶ際に手持ちの品々の中で浮くという問題?がありました。
また、セットにおいてもベタつきが強いのと、それに伴い再整髪をしようとすると取れやすいという点に不満を持っていました。
そんな中、徐々に高品質を謳う海外製ポマードに興味を持つようになりました。
海外製ポマードはその容器も拘られており、外出の際に持ち運ぶことを考えると非常に魅力的でした。
そして海外製ポマードの購入を考え、ネットを徘徊しているとクールグリースシリーズに上級ラインができていることを知りました。
それが、今回ご紹介するクールグリース・スペリオールシリーズです。
クールグリース・スペリオール(SUPERIOR)について
世界のジェントルマンへ向けたクールグリース?
このポマードは日本製でありながら海外で先に売り出され、パリやニューヨークの有名セレクトショップで取り扱われるなど非常に特別な存在となっています。
違いの分かるジェントルマンへ向けて開発されたとだけあって、そのパッケージもレトロかつオシャレなものとなっています。
さらには、販売先も伊勢丹メンズや一部美容室の美容室や理容室のみとかなり絞り込んでおり、激安店やネットでの販売もほとんど行われていません。
このことからも商品のイメージを大切にしていることが分かり、非常に期待が持てます。
スペリオールシリーズのラインナップ
そんなスペリオールシリーズですが、ラインナップとしてはセット力順にS(スタンダード)、V(バニラ)、C(ココナッツ)の3種類が展開されています。
1.クールグリース・スペリオールS(スタンダード)
スペリオールの基準となるグリースで、伸び、セット力、キープ力のバランスが取れています。また、ファイバーを配合しているので再整髪性にも期待が持てます。
ショートからミドルまで幅広いスタイリングに対応する万能型です。また、無香料なのもよい点であると思います。
2.クールグリース・スペリオールV(バニラ)
スタンダードに比べて、セット力とツヤ感を増したモデルです。
ショートヘアをラフに動かしたい方にお勧めとのことです。香りはバニラ。
3.クールグリース・スペリオールC(ココナッツ)
上記2モデルよりもセット力を増したモデルです。
ショートヘアをタイトにスタイリングしたい方にお勧めとのことです。香りはココナッツ。
しかし、このスペリオールはネット上にも情報が不足しており、どれが自分に合うか中々選ぶのが難しく感じてました。
そして上記の理由から手にも入りにくいので、今回全てのタイプを購入しました。
同じような迷いを抱えている方がいらっしゃるかもしれませんので、それぞれの使用感をレビューしていきたいと思います。
クールグリース・スペリオールを実際に使ってみた
シリーズに共通する点
使用してまず感じるのが、伸びの良さと髪馴染みの良さでした。
ポマードはある程度の硬さがあるものだと思っていましたが、どれも非常に扱いやすいテクスチャとなっています。
そして何より素晴らしく感じたのが、使用後のベタつきが抑えられている点です。
通常のクールグリースシリーズですとツヤ感の通り髪がベタつき、手櫛で再整髪をすると手につくような感覚がありました。
スペリオールではポマード自体が髪をコーティングしてくれているような触り心地で、再整髪時に手やコームにそれほど付かない印象を受けました。
クールグリース・スペリオールS(スタンダード)
手に取ってみた感じは柔らかいクリームといった感じで、ファイバーが入っているので少し糸を引くような印象でした。
伸ばしてみると意外に硬く、ワックスでいうとナカノの6番くらいの硬さを感じます。
実際にセットをしてみるとそこまでの硬さは感じず、ミディアム~ハードといったセット力でした。
(クールグリースGやナカノの4番くらい?)
そして意外だったのが、ツヤが控えめだった点です。
ツヤが多めのワックス程度で、自然な仕上がりになります。
総合的にみるとワックスとポマードの中間のような使用感なので、ポマード初心者の方にも十分オススメできると思います。
個人的には外国人の方で見かける、ナチュラルなアップスタイルなどに適していると感じました。
クールグリース・スペリオールV(バニラ)
スタンダードと比べると、明らかにポマードらしいのがこのバニラになります。
手に取ってみた感じは少し硬さを感じるものの、伸びは自体はスタンダートと比べても勝るように感じました。
実際にセットをしてみると、明らかにスタンダードよりもセット力が強く感じました。
(ナカノの5番くらい?)
また、その質もポマードらしく重めで、タイトな仕上がりとなします。
ツヤは3モデル中で一番強く、濡れたようなツヤが欲しいならばバニラがオススメとなると思います。
さらには、バニラはツヤ感も強く重めのテクスチャなので、髪のまとまりはよりセット力の強いココナッツよりも優れているように感じます。
そのため、硬い髪質の方が長めの髪をアップするならば、ココナッツよりもバニラの方が適しているように感じます。
クールグリース・スペリオールC(ココナッツ)
驚きの連続だったのがこのココナッツです。
手に取ってみた感じは以外なことにバニラよりも柔らかく、伸びもそこまでは悪くないように感じました。
実際にセットをしてみると、柔らかさからは考えられない程のセット力であり、セット後少し固まるような印象を受けました。
とはいっても、再整髪は可能でありセット力の割に非常に扱いやすいと感じました。
ツヤはクールグリースGと同程度で、シリーズ内では丁度中間にあたるかと思います。
セット力はナカノ6番程度で、トップ部分を軽く動かすことにも向いています。
ただし、ポマードにしては軽めのテクスチャなので、硬い髪質の方が長めの前髪をアップにするのには向かないように思います。
キープ力はシリーズの中では一番あるように思いますが、重さには負けてくるので基本的にはショートスタイルが向いているようです。
まとめと比較
最後にこれらを踏まえたまとめになります。
セット力
S(スタンダード)<<スペリオールV(バニラ)<スペリオールC(ココナッツ)
伸びと髪馴染み
スペリオールC(ココナッツ)≦スペリオールV(バニラ<<S(スタンダード)
ツヤ
S(スタンダード)<スペリオールC(ココナッツ)<<スペリオールV(バニラ)
といったように感じました。
(個人の感覚によるものです。)
流石に水性ポマードの老舗が打ち出すフラッグシップラインというだけのことがあり、非常に高品質な性能に仕上がっていました。
そして驚くべくはその価格で、通常のクールグリースシリーズの3割増程度で購入が可能です。
高くなったとはいえ海外製のポマードに比べると、破格といってもよいコストパフォーマンスであると思います。
性能も見た目も大幅に向上した定番クールグリースのスペリオールシリーズは、間違いなくお勧めできる逸品です。
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