遂に憧れの靴、アンラインドペニーローファーを手に入れてしまいました!
近年では流通の少なさから伝説のローファーと呼ばれて久しく、手に入れるならこの一足と思いながらも中々手に入れる機会がなかった逸品なのです。
アメトラの雄である「ブルックスブラザーズ」
(以下、BB)
最高コードバンシューズを作る「オールデン」
この最強タッグが生み出した傑作がこのアンラインドペニーローファーになります。
アンラインドペニーローファーの逸話とオールデンのスキンスティッチについて
アンラインドペニーローファーの伝説
このアンラインドローファーはアメリカ本国においても、販売直後からBBの定番ローファーとして大きな評価を受けていました。
そして、日本においてもBBが上陸するのと同時に、その履き心地良さと美しさから衝撃を持って迎えられました。
その影響は非常に大きく、当時ほとんど知名度がなかったオールデンにまでスポットライトが当たるきっかけとなりました。
とは言っても、このローファーは元々の供給量が少なく、知る人ぞ知る名品という形でした。
そして、近年のコードバンの供給量の減少、さらには
2018年に6年ぶりに入荷したもののBB新宿伊勢丹店にて数量限定といった形で、その存在はまさに伝説といったような状態でした。
(オールデンとブルックスブラザーズの関係についてはこちら⇒【Alden 563】オールデンのタッセルローファー【誕生とオールデンの飛躍】)
オールデンの超絶技巧・スキンスティッチについて
モカシン縫いは2枚の革を縫い合わせる、拝みモカや被せモカと呼ばれるものが主流となっています。
しかし、オールデンでは1枚革を縫い込むことで、モカシン部分を表現しています。
さらには、革の表面から針を通し裏側まで貫通させることなく縫い進めるという、非常に高度な手法が取られています。
その立体感のある仕上がりは独特の魅力があり、さらには縫い糸が内側にないことから、履きご心地の良さにも定評があります。
一方で、この高度な技術を持つ職人の数は非常に少なく、オールデン内でも4人しかこの工程を行うことが出来ないそうです。
今回入手に至った経緯について
アンラインドペニーローファーが絶滅の危機!?
元々アメリカ本国BBのオンラインショップには、度々アンラインドローファーが入荷していることは知っていました。
しかし、サイズの分からなさや個人輸入に対するハードルから購入に踏み切れずにいました。
ところが、先日サイトを覗いてみたところ、このローファーの姿が見当たりませんでした。
それどころか、アメリカ製のドレスシューズのほとんどが姿を消し、代わりにイタリア製のシューズが見受けられるようになっていました。
慌てて色々調べてみたところ某掲示板にて、BBとオールデンの関係が解消されるかもとの情報が!
しかし、急に全てのオールデン製の靴がなくなるとも思えず、セールの欄を見てみたところ多くのオールデン製BBの靴がありました。
そして、その中に目当てのアンラインドペニーローファーの姿もあり、なんと$748→$561の値下げとなっていました。
奇跡的にマイサイズもあり、その時には個人輸入のハードルなど消え去っていました。笑
追記①:現在アメリカ製(Alden製)の靴はサイト内では発見できず、イタリア製のものに完全に移行したようです。
ブルックスブラザーズ本国サイトからの個人輸入について
基本的にはサイト内でアカウント登録をし、商品をカートに入れ、支払い方法やお届け先情報を入力するだけでした。
英語も簡単なものしかなく、Google翻訳などを使えば全く問題なく感じました。
唯一のハードルはお届け先住所の入力ですが、これはネットで調べれば沢山ヒットするので何とかなるかと思います。
追記②⇒PCからのアクセスでないと、配送先で日本(Japan)を選択できないようですのでご注意ください。
ただ、State/Provinceの欄に本来であれば都道府県名を入れるのですが、アメリカの州がフォーマットになっているため入力できません。
そのためここは未入力に設定し、市町村を入力するCity欄に都道府県名までを入力する形になります。
その後、確定までいくと数時間後に注文受理のメールが届きます。
驚くべきことに、注文商品が出荷されたことや船に乗ったことまで、事細かにメールにてお知らせしてくれます。笑
そして、注文から約10日で無事に到着しました。
送料は一律で$60程度とお安く、今回は関税もスルー出来たようなので7万以下でこのローファーを手に入れることが出来ました。
追記③⇒後から関税通知書が届きました(金額は1.5万円程)。
ちなみに本国サイトへは、日本のブルックスブラザーズのHPアドレスの「.jp」部分を「.com」へ変更する事で入ることが出来ます。
私の所有するアンラインドペニーローファーのご紹介
基本情報
Brand:Brooks Brothers (made by Alden)
Model:Unlined Penny Loafers
Size:US8.0D
アッパーはダークバーガンディのコードバン、ソールはシングルのレザーソールになります。
ブルックスブラザーズには最高品質のコードバンを供給するという噂通り、私の所有するオールデンの中で最も綺麗なコードバンでした。
実際に所有して驚くのはその軽さです。
同じオールデン製のタッセルローファーよりも、2/3程軽く感じます。
タン部分にスティッチがないことと、
インソールのホーウィン社のスタンプからもアンラインド仕様である事が分かります。
(もっとしっかりとホーウィンスタンプが入っているものもあるようで、手に入れた方は非常に羨ましいです。)
インソールにもアウトソールにもオールデンの記述はないですが、サイズや製品番号の表記、モカシン部分のハンドスティッチでオールデンのものであることが伺えます。
履きご心地について
先人の方々が口を揃えて言うように、非常に柔らかく心地よい履き心地です。
裏地だけでなく芯もないので、靴の中で指を動かすとダイレクトにアッパーが伸びます。
しかし、コードバン特有の吸い付くような質感もあり、極上の靴下を履いているような感覚になります。
サイズ感について
US8.0Dでジャストになると思います。
ラストは恐らくオールデンのバンラストであると思われます。
実は先日ハワイのレザーソウルにてタッセルローファーを購入した際に、通常のペニーローファー(バンラスト)も試着しており大体のサイズ感は掴んでいました。
サイズアップしたUS8.5Dでは踵が緩すぎであり、ダウンしたUS7.5Dには足が入らないといったサイズ感でした。
実際にものが届き履いてみると、幅と長さは問題なく、甲の部分の締め付けのみがキツいといった感じでした。
これはローファーという特性上避けては通れないキツさであり、馴染んでコルクが沈み込んだらジャストになるかと思います。
→履き込み次第追記します。
最後に
実は少し皺入れを失敗してしまい、絶望の淵に突き落とされていました。笑
とは言っても、少し左足の皺が斜めになってしまった程度ですが…。
(気にし過ぎと思われるかもしれませんが、コードバンの皺にはそれだけの魔力があります。)
しかし、素晴らしいコードバンなので履き込んでいけば魅力的なエイジングを見せてくれると信じ、ガンガン使っていこうと思います。
コメント
こんにちは。はじめまして。
申し訳ないのですが、購入方法について教えていただけますでしょうか?
本日、同じように購入しようと思い、本国サイトで配送先を見たのですが、JAPANがありませんでした。購入された際には、JAPANは配送先にありましたか?
申し訳ありませんが、もし覚えていれば教えていただけると嬉しいです。
笹井雄二 様
こんにちは!はじめまして。
ご質問ありがとうございます。
今確認してみましたところ、現在でも配送先でJapanを選択できるようです。
(アカウントはログアウトした状態でPCでアクセスしています。)
念のためスクリーンショットを添付致します。
画像は商品をバッグに入れた後、Checkoutを選択した画面になります。
ご参考になれば幸いです。
tanqueray25 様
早速のご返信ありがとうございます。
さきほど試してみましたが、添付ファイルのメッセージが出てきて、決済に進むことができませんでした…
上手く購入できたtanqueray25様が羨ましいです。
仕方ないので諦めようかと思います(TT)
ご親切にどうもありがとうございました。
吐き込みの経過を見れるのを楽しみにしています!!
tanqueray25様
先日はありがとうございました。
PCから注文すれば、購入可能でした。
気付くのが遅れ、在庫切れになってしまいましたが問題は無事解決いたしました。
ご丁寧にありがとうございました。
笹井雄二 様
お返事遅くなりまして、申し訳ございませんでした。
コメントのフィルターが強くスパム判定待ちになっておりました…。
そして、在庫切れになってしまったそうでお力になれず申し訳ありません。
しかし、BBは本国サイトの方がお買い得なものが多いので
まとめ買いなどの際にはまたトライして頂けたらと思います。
また、PCからのアクセスでないと日本へ発送できない旨は、
ブログ記事内にも追記させていただきたいと思います。
この度は参考にして頂きありがとうございました。
初めまして、こんにちは!
BBのAlden製のローファーに興味があり、こちらのサイトを拝見させていただきました。
そこで一つ質問があります。
本サイトの本文に「追記①」でBBのサイトからAlden製がなくなったという旨が記載されていますが、それはどこからの情報でしょうか?
本国のBBホームページを確認したところ、DescriptionにMade in the USA or Itaryとありました。
ご回答お待ちしております。
よろしくお願いします。
hyo様
初めまして。コメントありがとうございます。
BBのAlden製の靴がなくなるという件に関してですが、これはネット上の噂と日本のBB店員さんとの立ち話の中での話でした。
確証のある情報ではなく、誤解を生むような記述で大変申し訳ございませんでした。
表現を修正させて頂きます。
参考までにですが、当時の本国のBBサイトでは以下のような動きになっていたことも、当時は推測の裏付けになるかと思っていました。
まず、記事を書いた当初では、サイト上に定価の靴カテゴリーにはイタリア製の靴しかなく、アメリカ製の定番靴(普段セールにならないモデル)がセールになっていました。
次に、追記当時にはセールが終了し、アメリカ製の靴がサイト上からなくなっていたため、在庫がアメリカ製からイタリアへ製の靴へと切り替わったものと判断しました。
そして、本日再び本国のBBのサイトを確認したところ、定価のページにはイタリア製の靴が殆どであり(ゴールデンフリースシリーズ)、セール品ののページにはアメリカ製のモデルも散見されました。
セールのページにあるアメリカ製の靴はサイズ在庫も少ないため、前回私が見たときのセール品の残りなのではないかと推測されます。
また、定価のページにあるゴールデンフリースシリーズのタッセルローファー(イタリア製)は、BBのAldenの特徴であるヒールカウンターが施されており、これがAlden製の後継品であることが伺えます。
このことから、アンラインドローファーの在庫に
Made in the USA or Itaryの記述があるのも在庫の切り替え途中のためかと思われます。
長々と書かせて頂きましたが、正直どれも推測の域を出ないもので申し訳ございません。
ご参考になれば幸いです。
いつも大変参考になる情報をいただいていますので、『Made in US or Italy』問題について情報提供です。
購入時に気になったので問い合わせたところ、以下のような回答でした。
・たしかに前はオールデンで作っていたが、最近はイタリアに移行した
・在庫に関しては、オールデン製とイタリア製がサイズ・カラーによって混在している状況である
・どちらも我々の求める水準のクオリティに達していることは保証するが、返品もできるのでご理解されたし
やはり、オールデン製は終了なんですね…。
ひらけ 様
コメントおよび大変貴重な情報をありがとうございます。
同好の方に役立てていただけているならば非常に幸いです。
また、本来ならば私がBBに問い合わせていれば良いところをありがとうございました。
オールデン製は終了で確定なんですね…。
イタリア製が悪いとは言いませんけれども、オールデン 製の雰囲気とは異なる製品になりそうで本当に残念です。
せっかく提供していただいた情報ですので、ブログ記事の方に反映させて頂いてもよろしいでしょうか?
もちろん掲載いただいて大丈夫です!光栄です。