【ワークブーツの手入れ②】レクソルレザークリーナーの使い方とオイルアップ【レッドウイングのアイリッシュセッターNo.8875】

手入れ

少し汚れが目立ってきたので、今回はアイリッシュセッターのクリーニングとオイルアップを行なっていきたいと思います。

以前の記事でもご紹介した通り、私は2種類の方法を併用してワークブーツの手入れをしています。

今回は半年に一回程度行なっている、クリーニング(レクソルクリーナーの使い方)とオイルアップのご紹介になります。

はじめる前に

このオイルアップは栄養を与えるという意味ではなく、防水性能の保持とワークブーツらしいエイジングのために行なっている側面が大きいです。

日常の手入れやその考え方などについては、こちらに記載しています!⇒【ワークブーツの手入れ①】乳化性クリームを使った日常の手入れ

また、今回はレクソルのクリーナーによるクリーニングも行なっていますが、ステインリムーバーによるだけでも汚れ落としでもよいかと思います。

個人的には黒ずみなどの防止のため、汚れと古いオイルをしっかりと落とすことを目的として二種類のクリーナーを併用をしています。

実際に、ここからは、お手入れ方法を紹介していきたいと思います。

最初の「クリーニングとオイルアップの準備」については以前の記事の内容と同様ですので、ご了承ください。



クリーニングとオイルアップの準備

靴紐を解きほこりを落とす

まずは、シュータンや羽根の部分などにアクセスするために靴紐を解きます。 次に、ほこりなどの表面に付いたごみを払うためにブラッシングを行います。

この際に用いるブラシは、毛の柔らかい馬毛のものを用いて下さい。

硬い豚毛や化繊のブラシを用いるとごみを革表面に押し付けることになってしまい、傷などの原因になるので注意が必要です。

ブラッシングは、履いた後に毎回やることをお勧めします。カビや汚れの付着を防ぎ、靴の変化に気づく機会になります。 今回はクリームを塗るので、シュータンやコバの部分など特に汚れが溜まりやすい部分を念入りにブラッシングします。

クリーナーで汚れを落とす

次に古くなったオイルやクリーム、汚れをクリーナーで除去していきます。

今回も紳士靴用の定番である、M.モウブレィのステインリムーバーを使っていきます。

洗浄力もそこそこでありながら、染みなどの失敗になりにくいので初心者の方にもおすすめです。 端切れ布を指に巻き、100玉1つ分だけクリーナを染み込ませ靴全体を拭いていきます。

この際強く拭きすぎると、革の表面が荒れたり色自体を落とすことになるので、軽く拭き取るイメージで行うのがポイントです。 一足にも満たない範囲を拭きましたが、汚れが落ちているのが分かります。

片足で2〜4回、布の使う場所を変えて、その都度クリーナーを付け直すことをお勧めします。 ここまで来たら次は、レクソルのクリーナーを用いたクリーニングに入ります。

レクソルによるクリーニング

使用するレクソルのレザークリーナーについて

洗浄にはこのレクソルのレザークリーナーを用いていきます。

レクソルのクリーナーは革に優しく、希釈倍率を調整すれば丸洗いにも使用できるので非常に便利です。

その上、頑固なドロ汚れや黒ズミ等も落とすほどの洗浄力を持ち合わせているので、ワークワークブーツの洗浄におすすめです。

オイルドレザーなどの頑固なドロ汚れや黒ズミ等も落とすほどの洗浄力

クリーニングの前準備

まずは、洗面器やボウルなど口の広い容器に水を張ります。

次に、適度な大きさに切ったスポンジに水を染み込ませます。

スポンジにレクソルのクリーナーを2プッシュ程垂らして揉み込み、あらかじめスポンジに含ませた水と混ぜて泡立てます。

(水に直接クリーナーを混ぜても良いですがクリーナー節約のためです。笑)

ワークブーツのクリーニング

クリーニング作業では、この泡立てたスポンジで靴の表面を軽く擦っていきます。

強さ的には擦るというよりも、撫でるような感覚で大丈夫です。

すると、泡と一緒に汚れが浮いてくるので、これらを必要がなくなったタオルやウェスなどで拭き取っていきます。

革表面が完全に乾くまで数時間から半日程度待ち、ブーツのクリーニングは完了です。



ワークブーツのオイルアップ

使用するレッドウイングのレザーコンディショナーについて

ここからオイルアップを行なっていきます。

今回はレッドウイング純正のレザーコンディショナーを使用していきます。

このレザーコンディショナーは松ヤニ、蜜ろう、天然のミンクオイルなどから出来ており非常に扱いやすいのでオススメです。

また、レッドウイング純正ミンクオイルの主成分はろう、油脂、有機溶剤となっており、天然成分が主体のレザーコンディショナーの方がエイジングに良い影響を見込めるのではと思います。

一方で、防水性については純正ミンクオイルの方が優れているので、防水性を求める方はそちらをオススメします。

天然ミンクオイル、蜜ろう、パインピッチ(松ヤニ)をブレンドし、100%天然素材でつくられた保革オイル

ワークブーツのオイルアップ

まずは、オイル(レザーコンディショナー)を指に取り、靴全体に塗り広げていきます。

オイルは塗りすぎると革を柔らかくしすぎてしまい、型崩れの原因となりますので可能な限り薄く塗ることをおすすめします。

オイルは乳化性クリームなどよりは硬い場合が多いので、指の体温で溶かしながら塗ることをオススメします。

コバやシュータンの隙間など、全体にオイルを塗り終わったら、オイルが浸透するまで一晩寝かせます。

余分なオイルの拭き取り

塗って時間が経っても表面に浮いているオイルは余剰分なので、タオルやウェスなどを用いて拭き取っていきます。

余剰分のオイルが靴の表面残っていると、汚れを呼ぶ原因やカビの原因になるので注意して下さい。

仕上げのブラッシング

オイルについた布の繊維やホコリなどを取り除き、表面の状態を整えるため馬毛ブラシで全体をブラッシングしていきます。

これにより、全体に程よいツヤが出るようになり、作業完了となります。

最後に

やはりオイルアップによるツヤも独特で、乳化性クリームで手入れした時とは異なった趣があると思います。

(乳化性クリームを用いた別の手入れ方法はこちら⇒レッドウイングのアイリッシュセッター(REDWING No.8875)手入れ①【乳化製クリーム】)

 

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