今回は今年の冬に向けてアメカジど真ん中なアウターを購入したので、ご紹介させて頂きたいと思います。
それは、ミリタリージャケットの王道ブランドであるバズリクソンズのN-1デッキジャケットです!
バズリクソンズの定番ともなっているアイテムであり、品質や見た目だけでなく合わせやすく実用性にも非常に優れた一着となっているのでオススメです。
アメリカ海軍の定番ミリタリージャケットを完全復刻!バズリクゾンズのType N-1 KHAKIとは
アメリカ海軍を支えたN-1デッキジャケットの歴史とファッションアイテムとしてのN-1デッキジャケットについて
N-1デッキジャケットは1940年代の第二次世界大戦から1950年代の朝鮮戦争にかけて、米海軍で艦艇乗員用に支給されていたジャケットです。
N-1デッキジャケットはその名の通り、厳しい海風の当たる船の甲板(デッキ)上での作業用として、防寒性や防風性などの機能を求めて開発されています。
そのため、ライナーには開発当時に最高レベルの保温性を持っていたアルパカの毛を用いており、首元のボアと共にN-1デッキジャケットの最大の特徴となっています。
(アルパカ100%のモデルは初期モデルのみであり、後年はウールやアクリル等との混紡素材に変わっていきます。)
また、表地にはジャングルクロスと呼ばれる厚手のコットン素材が採用されており、高い防風性や耐摩耗性を確保しています。
そして、左胸(初期モデルは背中)にU.S.N(U.S.Navy)の文字がステンシルで入り、この文字もまたN-1デッキジャケットのアイコンとなっています。
フロントはジッパーとボタンで留める比翼仕立てであり防風性が高められると同時に、手袋をした状態での作業性を考慮した形となっています。
引用;https://item.rakuten.co.jp/d-park/54746/
N-1デッキジャケットは1944より支給されており、その最初期モデルは表地がネイビカラーのコットンピケ素材であったり、ライナーがアルパカ100%あったりと後年モデルとは異なる特徴を持っていました。
また、N-1デッキジャケットは同素材のトラウザーズとセットでの運用を前提とされており、開発当初のモデルでは脇にベルトループが備えられていました。
セカンド以降のモデルでは表地の色が現在のN-1デッキジャケットのイメージカラーであるカーキ色へと変更され、1940年代後期にかけて素材も徐々にジャングルクロスへと変更されていったようです。
また、このころより初期モデルで見られた袖先のアルパカの植毛と脇のベルトループが省略されるようになりました。
50年代に入ると表地がオリーブグリーンのモデルやライナーがアルパカとウール混紡へと変更されるなどの改良が加えられます。
(各時代で色々なモデルが混在しており、不確かな情報も存在しております。ご了承頂けると幸いです。)
その後、後継のA-2デッキジャケットが開発されるまで重用されたN-1ジャケットは、退役軍人などを中心に一部でカジュアルウェアとしても使用されるようになります。
特に往年のハリウッドスターであるジェームズ・ディーンやポール・ニューマンが愛用したことから火が付き、N-1デッキジャケットは現在アメリカ国内だけでなく世界中で愛されるミリタリージャケットとなっています。
バズリクソンズの大定番アイテムの一つであるType N-1 KHAKIについて
N-1デッキジャケットはバズリクソンズの中でもフライトジャケットと並ぶ定番アイテムであり、当然のことながら非常に完成度も高いものとなっています。
(同ブランドの他の定番アイテムと同じく日本製となっています。)
また、バズリクソンズでは数種類のN-1デッキジャケットが存在していますが、中でも初期モデルを再現したType N-1 NAVYとセカンド以降のモデルを再現したType N-1 KHAKIが定番として展開されています。
より多くの店舗で展開されているモデルはKHAKIのモデルであり、今回ご紹介させて頂くのもこちらのモデルになります。
このN-1デッキジャケットではその名の通りカーキ色のジャングルクロスが表地として採用されており、左胸にはU.S.Nのステンシルが入ります。
そして、ウイナーと襟元のボアは上質なアルパカモヘアとウールパイルの混紡となっており、非常に高い防寒性を発揮します。
また、袖裏の部分については脇の部分に動きやすさと耐摩耗性のためと思われるコットンが張られており、その他の部分はリブの部分まで全てライナーと同じボアが張られています。
また、脇にはファーストモデルのものよりも大きなベンチレーションが備えられており、袖裏のアルパカは省略されるなど基本的にはセカンドモデルのN-1をモデルにしていることが伺えます。
袖のリブは本物と同様にウール100%で保温性も高く、全体の防寒性についてはクラシックなアウターの中では非常に高い水準となっています。
また、バズリクソンズ製なのである意味で当然かもしれませんが、タグの再現、コンマー社(CONMAR)製のジッパー、ボタンも全て当時のミルスペックを復刻した尿素ボタンとなっているなど細部まで本物に準拠した作りとなっています。
そして、全体のシルエットも古着などで見るN-1デッキジャケットそのものであり、ややゆったりとした無骨なものとなっています。
私の所有するバズリクソンズのN-1デッキジャケットのご紹介
基本情報
Brand:BUZZ RICKSON'S
Model:Type N-1 KHAKI
Size:Medium
このN-1デッキジャケットは今年の秋に購入したものなのでエイジング等はまだまだですが、その暖かさと合わせやすさで登板回数が非常に高くなっています。
成り立ちやデザインがアメカジに合うアイテムであることに加えて、MA-1などのフライトジャケットよりも着丈が長いことからインナーに合わせるものを選ばないミリタリージャケットして重宝しています。
ただし、他の方のレビューなどでも見かけましたが、購入直後はライナーのアルパカウールが抜けてインナーに付着するので少しだけ注意が必要です。
(次第に収まってきます。笑)
アルパカとウールのライナーによる防寒性や防風性は流石の一言であり、ネルシャツやスウェットの上に羽織れば本州の冬は余裕で過ごすことが出来そうです。
多くのN-1デッキジャケットのレプリカがライナーにアクリルなどを使用していますが、素材によって見た目以上に防寒性に大きな差が生まれそうです。
また、着心地の面ではライナーのボアがあることで動きにくかと思っていましたが、ボア自体がしなやか(軟らかいけどコシはある)であり(軟らかいけどコシはある)動きを妨げるような印象はありませんでした。
さらには、前述のようにこだわり満載な仕様から着込んでいくことで、表地のジャングルクロスをはじめとして素晴らしいエイジングをするとのことなので今後が非常に楽しみな一着です。
サイズ感(サイズ選び)について
171cm、65kgのやや筋肉質な体系でMサイズ(Medium)を購入し、ジャストフィットからややゆとりがあるかなといった形です(厚手のネルシャツやスウェットの上からで肩幅身幅がジャスト)。
Sサイズですと肩を上げると張る感じも強く、個人的にはアメカジのアウターとしてはこのMサイズがジャストサイズといったサイズ感であると思います。
以前ご紹介したバズリクソンズのMA-1ではSサイズでキツすぎで気持ち悪くなったという経験もあり、同ブランドはMサイズがジャストであるという見解に落ち着いています。
バズリクソンズの定番製品は本物のアメリカ軍仕様なシルエットであり、アメカジなどのらしさを捨ててスタイリッシュさを求めるとかなりの窮屈さを強いられるサイズ感となる気がしています。
(私自身の体型の問題もあるかもしれませんが…。)
最後に
今回ご紹介したバズリクソンズのN-1デッキジャケットは定番ミリタリージャケットである本物のN-1デッキジャケットを忠実に再現しており、その使いやすさと合わせやすさから多くの方におすすめできるアイテムであると思います。
また、その耐久性やエイジングの良さにも定評があり、王道をいくアメカジスタイルには一枚持っておいて損のないアウターでもあります。
また、価格も4万円前後と本格的なミリタリージャケットにしては手の届く範囲かと思いますので、ファッション初心者の方やミリタリーを本格的に着こなしに取り入れたいという方にも強くおすすめできる一品です。
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