チャーチのチェットウインド (Church’s Chetwynd)のご紹介&レビュー【名作ラスト173とネバダカーフの魅力について】

Church's

今回はここ5年ほどずっと欲しかった靴を購入したので、ご紹介させて頂きたいと思います。

その靴は英国靴の代表とも言えるチャーチの定番フルブローグ、チェットウインドです。

この靴は私が紳士靴に興味を持つきっかけとなった靴であり、以前ご紹介したチャーチのコンサルを購入した際からずっと欲しかったモデルになります。

(当時は入社祝いを兼ねていたので、黒のストレートチップであるコンサルを選びました。)

その後は、チャーチの値上げもありカジュアルな服装にハマっていたり、コードバンブームが来たりとで中々購入するタイミングを見失っていました。

しかし、今回細々ながらも本ブログを一年間続けることが出来たというご褒美的な名目で、今回憧れであったチャットウインドを購入することとしました。

また、今回の記事を書くにあたりチャーチの魅力をより知って頂くため、以前投稿したコンサルの記事も大きく加筆&修正しております。

コンサルの記事ではチャーチの歴史やその特徴について述べているので、よろしければご覧下さい。

こちらのチャットウインドの記事ではコンサルの記事で書ききれなかった、チャーチの名作ラスト173とチェットウインドに採用されるネバダカーフの特徴について書かせて頂きたいと思います。

チャーチの名作ラスト173と定番ネバダカーフの魅力について

チャーチの名作ラストの系譜:ラスト73とその後継ラスト173について

コンサルの記事でも述べた通り、英国靴の王道であるチャーチですが1999年代に超ビッグメゾンの一つであるプラダの傘下となり、大きな転換期を迎えました。

その中で特に大きかったのが、定番モデルに採用されているラスト(木型)の変更かと思います。

チャーチでは長らくラスト73という丸みをおびたポッテリとした木型を定番モデルに使用しており、これが同社の代名詞として多くのファンに愛されていました。

しかし、PRADAの傘下になったことでより多くの人に受け入れられるようこのラスト73を廃止し、より現代的な改良を加えたラスト173へ変更になりました。

(間によりモダンなラスト100を挟んでいて、不評だったりしたようです。)

このラスト173では現代人の足や既製服の変化に合わせて、旧ラスト73に比べるとややロングノーズになっており、土踏まずにかけての絞り込みもやや強くなっています。

一方で、コバの張り出しやややスクエアなトゥの形はラスト73から引き続き残されており、英国靴らしさを十分に感じることが出来ます。

旧来からのファンも多いメーカーなので賛否両論あったようですが、現在の細身の既製服に合わせることを考えればこの変更は必要であったのかなと個人的には思います。

(伝統あるブランドではこういったマイナーチェンジはよくあることですが、プラダに買収されたという印象が大きく、よりアレルギー的な反応が大きく出たようにも感じます。)

色々と述べてきましたがラスト173も現在の英国靴の中では十分クラシックなラストであり、クラシックな装いにも十分にハマる名作であると思います。



チャーチのアッパー素材の定番であるネバダカーフとは

チャーチにおけるアッパーの素材のとしては、以前バーウッドの記事でご紹介させて頂いたポリッシュドバインダーカーフ(旧ブックバインダー)が広くその名を知られているかと思います。

ポリッシュドバインダーカーフとその魅力についてはこちら⇒チャーチのバーウッド (Church’s Burwood)【ポリッシュドバインダーカーフに魅せられて】

しかし、こちらは表面に樹脂加工がされたガラス革の一種であり、一般的なカーフとは異なる扱い&ポジションの革になります。

一方で、今回ご紹介するネバダカーフは現在におけるチャーチのスタンダードなカーフレザーであり、こちらも非常に魅力的ですのでご紹介させて頂きたいと思います。

(注意:チャーチ定番のカーフレザーにおいてもブラックはネバダカーフとは異なり、通常のカーフという扱いだそうです。)

とは言ったもののネバダカーフに関しては非常に情報が少なく、ネット上と今回チェットウインドを購入した際に付属したカードによる情報となりますのでご了承下さい。

上記は今回チェットウインドに付属していたネバダカーフの説明

和訳&要約するとフィニッシャーと呼ばれる熟練の職人が手作業にて、革ごとに異なる手法でアンティーク仕上げを施しているとのことです。

また、使用されるのは天然のビーズワックスであり、それぞれの浸透時間を計算して使用することで特有の外観を生み出しているそうです。

このビーズワックスについてですが、チャーチで仕上げ用としてされているのはイングリッシュギルドのクリームであるという話は有名なため、やはりこちらを使用しているのでしょうか。

イングリッシュギルドのビーズクリームは染料系であり、着色力も強いとのことなので確率は高いと思われます。

(ビーズリッチクリームは保有していないためこれは購入する流れですね。笑)

余談:現在の日本におけるチャーチの販売ルートについて

余談にはなりますが、現在のチャーチの販売ルートについてお話しておきたいと思います。

現在日本に置けるチャーチの輸入販売権は、英国系のセレクトショップであるブリティッシュメイド(BRITISH MADE)を展開する渡辺産業が所有しています。

一方で、プラダを親会社とするチャーチの直営店も存在しており、両社によって取り扱われるモデルが異なっています。

(保証等は同じです。)

基本的には直営店の方が取り扱うモデル数やカラーも豊富であり、純性クリームや純正シュートゥリーの取り扱いも充実しています。

今回私が購入したカラーであるウォルナットネバダカーフは、現在渡辺産業系の販売ルートでは日本へ入ってきていないそうです。

また、直営店でお話を伺ったところウォルナットを始めとした薄い色の革はやはり供給が安定しないらしく、UK7.0は今回購入したものが日本国内でラストであったようです。

(入荷の予定はあるようです。)



私の所有するチャーチのチェットウインド(Church's Chetwynd)のご紹介

基本情報

Model Deta
Brand:Church's
Model:Chetwynd
Color:Walnut
Size:UK7.0F

今回購入したチェットウインドは、ラスト173のウォルナットネバダカーフのモデルになります。

国内のチャーチではブラックかエボニーの流通量多いと思われますので、若干レアな一足になるかもしれません。

しかし、前々からこのウォルナットカラーとフルブローグの組み合わせに惹かれており、スーツに合わせる予定もないことから、やはりこの色を選んで正解であったと思います。

また、ネバダカーフ特有のムラ感についても強く感じられるので、エイジングを含めて非常に満足度の高いアッパーカラーであるように思います。

(もちろんエボニーのネバダカーフも非常に魅力的であり、ご想像の通りチャーチ御三家の残る一足はエボニーにしようと企んでおります。笑)

ソールは安定のオープンチャネルのレザーソールであり、今後もう少し減ったところでビンテージスチールを取り付ける予定です。

デザインとしてはフルブローグ系を得意とするチャーチだけあり、ブローグの親穴と子穴の間隔やヒール上部のブローギングなど、カジュアル過ぎずエレガント過ぎず非常に美しいバランスであると思います。

上の画像:右(左足)がバーウッド

同じチャーチの内羽根フルブローグであるバーウッドと比較するとブローグの面積もバーウッドよりも小さく、チェットウインドではエレガントさがより際立っていると思います。

ネバダカーフの革質について

まず、外観は上の説明にもあるように程よくムラが付けられた、非常に上品な印象の革です。

革質的にはキメは比較的細かく、非常にしなやかな質感であり耐久性にも優れていそうです。

皺についても試行錯誤しながらではありますが、とりあえずは比較的綺麗に入ったのでやはり革質は非常に良いものであると感じます。

また、磨くとギラギラと光るタイプではありませんが、独特の底光りするような上品なツヤが出てきます。

総じて、ネバダカーフは質実剛健なチャーチらしい非常に魅力的な革であり、今後のエイジングにも大きく期待が持てそうです。

サイズ感(サイズ選び)について

サイズについてはUK7.0Fで現状はタイトフィットといった形です。

とは言っても、以前ご紹介している同ラストのコンサルと同じサイズであり、馴染めば絶妙なサイズ感になることは実証済みのため修行を乗り越えるのみです。笑

念のため今回も直営店にてサイズを計測して頂き、大きい方の足でUK7.5のワイズF~Gといったところでありラスト173であればUK7.0Fでも問題ないとのことでした。

最後に

チャーチ三足目にしてやっと本命に行くという謎の回り道をしましたが、やはりずっと欲しかっただけあり本当に満足感の高い一足となりそうです。

また、客観的にみてもこのチェットウインドは武骨さとエレガントさが同居しており、英国紳士をイメージさせる非常に素晴らしい靴であると感じます。

そして、個人的にはこのような靴こそがチャーチの真骨頂であり、英国靴のど真ん中であるとも感じています。

今回は好きなものを好きなだけ褒める記事になってしまいましたが、チャーチの誇るラスト173とネバダカーフは最高ですので是非ともおすすめしたいと思います!

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