今回はL.L.BEANの誇る大定番であるビーンブーツを購入したのでご紹介したいと思います。
このビーンブーツはずっと欲しかったのにも関わらず、サイズ感の難しさや既に所有するブーツと被る部分もあり、これまで購入を見送っていました。
しかし、すでに所有する防水ブーツであるダナーライトなどとは異なるクラシックな外観と、公式のセールを言い訳に今回購入に至りました。
(このブログに書きたいなーというのも言い訳の一つだったりします。笑)
老舗アウトドアブランドであるL.L.BEANのシグネチャーアイテムであるビーンブーツについて
L.L.BEANのシグネチャーであるビーンブーツ
ビーンブーツの歴史はL.L.BEANの最初の商品であり、ビーンブーツの歴史はそのままL.L.BEANの歴史と言っても過言ではありません。
そのため、L.L.BEANの歴史と合わせてご紹介したかったのですが、書きたいことを書いた結果ボリュームが増えすぎたため別記事にてご紹介させて頂きます。
ビーンブーツ(メインハンティングシューズ)は100年以上も昔である1911年に、当時としては画期的な防水ハンティングシューズとして開発されます。
その構造はゴム製のボトムに紐で革のアッパーを縫い付けるというシンプルなものですが、当時は防水靴でありながらフィット感があるという点で大きな評判を得たそうです。
(当時は防水靴=ゴム長靴が主流の時代でした。)
そのため、ボトム部分は基本的には長靴のような状態ですが、金属製のシャンクが入っており歩行時には長靴などとは異なる安定感が得られます。
ソールは特徴的なチェーンパターンが採用されており、ぬかるんだ地面でも安定したグリップ力を発揮します(その分アスファルト上では減りが早いようです)。
アッパーに採用されるのは高品質なフルグレインレザー(定番品)であり、革本来の風合いを活かしながら耐久性に優れた素材選びがなされています。
このように非常に単純な作りではありますが、アウトドアでの活動を前提にして作られた「ギア感」がある実用品である点も魅力的かと思います。
また、このビーンブーツは革の種類、ブーツの高さからインナーの有無など様々なバリエーションがあり、用途によって様々な選択肢が用意されているのも特徴的です。
そして、これらのビーンブーツは今なおアメリカのメイン州で、職人たちの手によって作られている点も大きな魅力となっています。
また、ソール等が減った場合にはアメリカへ送り返すことでソール交換(ボトム部の全交換)が可能であり、長く使用することで愛着の湧く一品でもあります。
私の所有するL.L.BEAN(エルエルビーン)のビーンブーツのご紹介
基本情報
Brand:L.L.BEAN
Model:Bean Boots
Size:US8.0EE
私が所有するビーンブーツはアッパーはタンカラーのフルグレインレザーで、8インチハイトのモデルになります。
フルグレインレザーのため革本来の風合いが活かされており、傷や血管の跡などが見て取れます。
また、革の個体差だけでなくアメリカ製らしい個体差も大きく、接着剤のはみ出しやスティッチのズレなどがあるので、実際に目で見て購入したほうが良いかもしれません。
前述の通りビーンブーツでは様々なモデルが展開されていますが、日本では6インチ(5ホール)と8インチ(6ホール)のモデルが特に定番かと思われます。
デザイン的には8ホールでは1番上のシューホールと2番目のシューホールの間にダブルスティッチが入り、6インチではそれがないというのが大きな違いかと思います。
また、ホール数が少ない分6インチではアッパー部の立ち上がりが抑えられており、コロンとしたやや可愛らしい印象になると感じました。
さらには、日本では靴の脱ぎ履きが多いため、利便性という点では6インチに軍配が上がります。
私自身もこの2モデルで最後まで迷いましたが、自分の好みとしてよりクラシックでアウトドア感の強い8ホールを選びました。
実はトヨタのハイラックスがベースのブーツモービル
(ホール数と上部のダブルスティッチで8インチがモデルであることが分かります。)
引用;https://www.llbean.co.jp/bootsmobile/
公式通販のレビュー数や雑誌での掲載は8インチのモデルの方が若干多いこと、L.L.BEANのプロモーションカーであるブーツモービルのモデルが8インチであることも決め手の一つです。
デザインとしてはアメカジだけでなく、バブアーを始めとするブリティッシュカントリーなどのクラシックスタイルにも合わせられるので非常に懐が深いと感じます。
また、3ホールバージョンのガムシューズなどは、アメトラな服装の足元にも合わせられると思うのでいつか手に入れたいと思っています。
ビーンブーツのお手入れ方法について
使用されている革はフルグレインレザーですが、防水性を高めるためレッドウイングのようなオイルドレザーと同様の手入れを行っています。
特にビーンブーツでは防水性を求めるため、乳化性クリームではなくミンクオイルなどのオイルアップ中心でケアを行っています。
また、ボトムのゴム部分はゴム・合皮用の保湿クリーナーを用いると、綺麗な状態を保つことが出来ます。
履き心地について
履き心地についてはボトム部がゴムのためやや蒸れますが、厚く柔らかいインソールにアーチ部分の絞り込みもあり、思ったよりも悪くはないといった印象です。
また、先述の通りインソールの下に金属製のシャンクが入っているお陰で、ゴム長靴などと異なり安定感があります。
総じて、後述するサイズ感を間違えずにフィットさせることが出来れば、やや蒸れるブーツといった履き心地です。
(むしろ軽量でクッション性が高いため、硬くて重いブーツよりは疲れにくく感じます。)
サイズ感(サイズ選び)について
ビーンブーツ最大の問題がこの独特のサイズ感です。
公式でも述べられているようにビーンブーツは厚手のソックスを履いた上で履くことを前提として、通常の表記よりも大き目のサイズ感になっています。
これは厚手の靴下を履くことで、ボトム部がゴム製であることにより生じる蒸れや擦れなどを低減させるためだそうです。
(革の厚いブーツも厚手のブーツソックスで合わせることを推奨されていたりします。)
さらには、ハーフサイズの展開がなく、極端なサイズ感を強いられることもサイズ選びを難しくさせます。
そのような中で私が最終的に選んだサイズは、大きめのサイズ感であるUS8.0EEになります。
一つ下のサイズであるUS7.0EEは通常の靴下では全く問題なく、足を踏み出す際に左足の小指が靴側面にやや当たるといった形でした。
そのため、基本的にはこのサイズ感が街履きでのジャストサイズであろうということで、一旦はUS7.0EEを購入しました。
しかし家で着用したところ、蒸れやゴムの部分に足が当たる感覚が気になり始め、やはり厚手の靴下を着用した上で履きたいと思うようになりました。
ところが、保有するブーツソックスでUS7.0EEを合わせたところかなり窮屈であり、長時間の着用は厳しく感じました。
そして、私の所有するその他のブーツと外観を比較し、ビーンブーツが小さく感じたことによりサイズ変更を決意しました。
後日、L.L.BEANの店舗にて厚手の靴下を着用した状態でUS8.0EEを試着し、ジャストサイズであったためサイズ交換をして頂きました。
(100%満足保証に違わずお店の対応が素晴らしく、感動しました。)
ビーンブーツは日本においては幅広なワイズEEの展開が基本になりますが、公式通販では本国同様のワイズDも選択できます。
ワイズEEのサイズ感がしっくりこない場合は試してみるのもありかと思います。
おまけ:ビーンブーツの弱点をカバー?専用のビーンブーツソックスについて
サイズ交換の際にビーンブーツに合わせるために作られた、ビーンブーツソックスも追加購入しました。
ビーンブーツソックスはウールをベースにした非常に厚手のブーツソックスであり、保温性とクッション性に非常に優れています。
また、クールマックス®テクノロジーを採用し、暖かさがありながらも通気性や速乾性に優れており、ビーンブーツの弱点をよりカバーできるようになっています。
(お値段もそこそこですが、地味にアメリカ製で所有欲も満たしてくれるおすすめの一品です。)
L.L.BEANにはコットン100%やウール100%の厚手のブーツソックスも揃っており、非常にクオリティが高いのでこれらもおススメです。
最後に
性能だけでいえばこのビーンブーツは、現代のゴアテックスを採用したブーツなどには及びません。
しかし、ビーンブーツは簡素な作りの中にも感じられる知恵や工夫があり、その外観もあり手にするとじわじわと愛着の湧く一品であると思います。
ビーンブーツが100年以上も愛され続けるのにはやはり訳があり、服装への合わせやすさなどを含め「普遍的な魅力」を感じることが出来るので非常におススメです。
(そのためにも、願わくばこれからもアメリカ製であって欲しいです。)
コメント