【バスクシャツ】セントジェームスのボーダーシャツ【ウエッソンとナヴァル】

トップス

だんだんと暖かくなってきた今日この頃ですが、これからの季節に重宝するトップスをご紹介したいと思います。

それは、フレンチマリンスタイルを体現するアイテムである、セントジェームスのボーダーシャツです。

セントジェームスの歴史と2つの定番ボーダーシャツについて

セントジェームスの歴史とボーダーシャツの発展

引用;https://www.st-james.jp/

セントジェームス社は1889年フランス北部のノルマンディー地方で、地元の紡績業や染糸業をまとめる形で創業します。

当時この地域では、良質な牧草が採れることから羊毛業が盛んであり、セントジェームスも創業時はウールを用いて地元の漁師や船乗りへ向けたマリンセーターを製造していたそうです。

そのマリンセーターは次第に、脱ぎ着がしやすいよう首回りはボートネック型になり、素材も厚手のコットン生地が用いたカットソーへと変化していきます。

また、ボディには海に落ちた際の視認性を高めるため、ボーダー柄のデザインが採用されることが多くなっていきます。

そして、これらのボーダーシャツは、フランスとスペインにまたがるバスク地方の船乗りが作業着として着用していたこともあり「バスクシャツ」と呼ばれるようになっていきます。

その後、セントジェームス社の製品はフランス海軍の目にも留まり、海軍用のシャツやボーダーシャツ(現在のナヴァル)の製造を行うようになり急成長を遂げます。

このボーダーシャツは1930年代から高級リゾート地などで一般人にも普及し、かのパブロ・ピカソもナヴァルを愛用していたことは非常に有名です。

そして、そのボーダーシャツはフレンチマリンスタイルのアイコンとして、今なお世界中で愛されています。

セントジェームスの2大定番「ウェッソン」と「ナヴァル」について

セントジェームスには、ワークウェアとしてのバスクシャツに由来するウェッソンというモデルと、前述の通りフランス海軍の制服に由来するナヴァルというモデルの二種類の定番が存在します。

それぞれの違いについてですが、まずデザインではウエッソンは上から下まで全体にボーダーが入るのに対し、ナヴァルでは無地とボーダー部分に別れたパネルボーダーとなっています。

また、ウエッソンでは厚手のコットン生地が用いられており、ワークウェアとしてガシガシと着込んでいくような素材感となっています。

一方で、ナヴァルではより細番手のコットンが用いられており、ウエッソンよりも薄く柔らかい素材感となっています。

ボーダーのベースとして採用されることの多い「白色」にも違いがあり、ウエッソンの白は生成りがかっており、ナヴァルの白はハッキリとした白となっています(写真の上がナヴァル、下がウエッソンです)。

これらの違いから、ウエッソン比較的カジュアル向きであり、ナヴァルはよりエスプリを感じるきれい目なスタイルに向いているかと思います。



私の所有するウエッソンについて

基本情報

Model Deta
Brand:SAINT JAMAS
Model:OUESSANT
Color:NEIGE/MARINE
Size:T6

前述の通り目の詰まった厚手のコットンが用いられており、洗濯を重ねてもヘタる事を知りません。

首周りにはお約束の口が広いボートネックが採用されています。

左肩には地味ではありますがブランドタグがあり、所有欲が満たされます。

着用するとカジュアル寄りな印象ですが、そこは流石のフランス製といったところでしっかりと上品さも感じさせてくれます。

サイズ感について

171cm、65kgの普通体型でT6サイズを着用しています。サイズ感としてはジャストといった形です。

セントジェームスのボーダーシャツは洗うことで、縮みが出るのでサイズ選びには注意が必要です(丈で3〜5cm、幅で1cm程縮みます)。

また、ナヴァルについても同様のサイズで着られますが、ウエッソンに比べると腕周りに余裕があるのでリラックスした印象になるかと思います。

身幅も若干ですがナヴァルの方が大きく、このことからナヴァルは下にシャツなどを着るスタイルもハマるかと思います。



おまけ:妻の所有するナヴァルについて

Model Deta
Brand:SAINT JAMAS
Model:NAVAL
Color:NEIGE/GITANE
Size:T0

やはりウエッソンと比べるとよりクリーンな印象を受けます。

当然ですが、首周りはボートネックになっています。

ナヴァルでは通常のブルーよりも明るい、コバルトブルーのボーダーが人気かつ定番となっています(写真もコバルトブルーのものです)。

しかし、このコバルトブルーは色褪せはし難いものの滲みやすい性質があるため、洗剤の浸け置きなどには注意が必要となります。

また、ナヴァルもミリタリーウエアを元にしていることもあり非常に頑丈です。

使用期間は私のウエッソンよりも長く、5年ほどになりますが全くヘタれる様子はありません。

サイズ感については、148cmの標準体型でT0サイズを着用しておりややゆとりがある形です。

とは言っても、ゆるいといった感じではなく、前述のナヴァル特有のサイズ感であると思います。

最後に

フレンチマリンテイストを取り入れることが出来るボーダーシャツですが、シンプルが故にその生地感やサイズ感で大きな差が出てくるアイテムであると思います。

このセントジェームスを代表するウエッソンとナヴァルは、それぞれテイストは異なりますがしっかりとした本物の質感を纏っています。

そして何よりも、未だにこの価格帯でmade in Franceであり、独特のエスプリを身近に感じることの出来る貴重なアイテムであると思います。

さらには、定番の9部丈であれば真夏を除く一年中活用することができ、1着持っているとワードローブの幅が広がるので非常におススメです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました