昨年に引き続きハワイ旅行へ行ってきました!
とは言っても、2月のハワイはオフシーズンのため海にも入らず買い物三昧でした。笑
そして、ハワイと言えばレザーソウル!
レザーソウルといえばオールデンということで、またまた購入してしまいました!
(昨年レザーソウルにて購入したチャッカブーツとオールデンについてはこちら⇒オールデンのチャッカブーツ (Alden1339) のご紹介)
今回購入したのはオールデンの名作、タッセルローファーです。
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皺入れ前の貴重な姿です…!
知っている方もいらっしゃると思いますが、タッセルローファーはオールデンにとっても特別な一足なので逸話も合わせてご紹介させて頂きます。
オールデンのタッセルローファーとオールデンの飛躍
タッセルローファー(タッセルモカシン)の誕生
タッセルローファーはペニーローファーと並び、現在ではローファーの定番の形として多くの人に親しまれています。
そして、このタッセルローファー自体を生み出したのが、アメリカのシューメイカーの雄であるオールデンなのです。
タッセルローファー誕生のきっかけは、映画俳優のポール・ルーカスにあります。
1940年代にはアカデミー主演男優賞の受賞歴もある彼は、カリフォルニアとニューヨークにある2つの靴ショップに同じオーダーをします。
それは、「腰革の端から端に革紐を回したタッセル(房飾り)付きの靴」というものでした。
オーダーを受けた2つのショップは、この靴の製作を偶然にも同じシューメイカーに依頼します。
そのシューメイカーこそがオールデンであり、当時は技術はあれど数あるアメリカのシューメイカーでしかありませんでした。
そして、オールデンがその依頼を形にしたのがこのタッセルローファーであり、同社の飛躍もこの靴の誕生と共に始まります。
まさしく「腰革の端から端に革紐を回したタッセル(房飾り)付きの靴」ですね。
オールデンとブルックスブラザーズの出会い
オールデンが開発したこのタッセルローファーは快適でありながら上品さを持っており、各地で大きな評価を得ました。
そして、このタッセルローファーの魅力はアメトラ界の巨人であるブルックスブラザーズの目にも止まり、同社での取り扱いが始まります。
ブルックスブラザーズはこのタッセルローファーの取り扱いから、オールデンに自社の靴の製作を依頼するようになります。
それにより、オールデンの知名度は業界内で飛躍的に向上し、多くのショップで取り扱われるようになり現在に至ります。
このオールデンとブルックスブラザーズの関係は1950年代から現在まで続き、アンラインドペニーローファーや特別仕様のタッセルローファーなどの名作が生まれています。
(ブルックスブラザーズとオールデンの傑作アンラインドペニーローファーについて⇒ブルックスブラザーズのアンラインドペニーローファー【オールデン製の傑作】)
引用;https://www.brooksbrothers.com/Cordovan-Tassel-Loafers/033H,default,pd.html
※ブルックスブラザーズのタッセルローファーには通常モデルとは異なり、ヒール部分にフォクシングスティッチと呼ばれる飾り縫いが施されます。
このような2社の関係から「ブルックスブラザーズにはオールデンで最高品質の靴が供給される」などといった都市伝説まで生まれています。
私の所有するタッセルローファーのご紹介
基本情報
Brand:Alden
Model:Tassel Moccasin #8
Size:US8.0D
今回のハワイ旅行では、オールデンの定番品であればプレーントゥの990かこのタッセルローファーの購入を考えていました。
期待を胸に寄せ到着後レザーソウルに直行するも、コードバンのモデルはほぼ壊滅状態でした。
(レザーソウルの別注品があれば問答無用で買っていたと思います。)
しかし、ハワイ滞在最終日にレザーソウルを再訪したところ、奇跡的に入荷していたのが今回のタッセルローファーになります。笑
仕様としては定番のシングルレザーソールにダークバーガンディ(No.8)のコードバンアッパーになります。
踵部分のライナーには滑り止めのためスエードが採用されています。
タッセルローファーですとブラックとも迷いますが、コードバンはバーガンディのみの入荷だったので迷わずに済みました。笑
ラストは数あるオールデンの木型の中で最も細い、アバディーンラストになります。
また、オールデンの定番モデルなので、ブルックスブラザーズ仕様のフォクシングスティッチは入りません。
サイズ感について
サイズについてはUS8、ワイズDでタイト目なフィッティングです。
タッセルローファーは紐なしのスリッポン形式の靴のため、サイズ選びは難しかったです。
さらには前述のアバディーンラストは踵のホールド感が緩いということも、サイズ選びの難しさをアップさせている印象でした。
今回もブランノックデバイスを用いてサイズを測ってもらったところ、基本はUS8.5Dか8.0Eであるとのこと。
店舗にはDウィズのものしかなかったため、まずはUS8.5Dを試着しましたが明らかに踵が緩い!
返りが出ても多分無理であろうことが分かるほどのルーズフィットでした。
次にサイズを落としてUS8.0Dのものを試着しましたが、今度は当たり前ですが幅がきつめでした。
このことからも、恐らくUS8.0Eがジャストであることがうかがえました。
しかし、手持ちの英国靴達(特にチャーチ)のフィット感とそう変わりなく、店員さんも馴染めば問題ないであろうとの事でしたのでこちらのサイズを購入しています。
また、US8.5Dにインソールを入れるなどの手もあると思いましたが、店員さん的にはUS8.0Dを慣らす方推してくれたので乗っかってみました。
今後、サイズ感については履き込んでいってからまた追記したいと思います。
牛革に比べて伸びないコードバンなので少し不安ですが…。
ちなみに店員さん曰く、バリーラストやバンラストであればUS8.0Dでも全く問題ないであろうとのことでした。
(実際バリーラストでUS8.5Eのチャッカブーツは、ややリラックスフィットに感じます。)
最後に
やはりタッセルが付いているお陰で、スリッポンタイプの靴の中では非常に上品な面持ちとなっています。
アメリカでは弁護士が履く靴としても有名で、ジャケパンだけではなくセットアップにも違和感なく合わせられるので重宝しそうです。
ちなみにタッセル部分は、このようなゴムバンドで留めて手入れをすると良いそうです。
それにしてもアメリカ価格だとオールデンは大分安いです。
レザーソウルはアメリカの定価ですが、$750程度でコードバンのモデルが買えてしまいます。
日本の正規代理店であるラコタハウスには、ブルックスブラザーズと同様に高品質の個体が選ばれるとの噂ですが、価格差を考えるとそれでも少し躊躇ってしまいます…。
(モデファイドラストなどの別注品はいずれ買いたいと思っています。)
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