L.L.Beanのオリジナル・フィールド・コートのレビュー【ハンティングジャケットの名品】

アウター

これまで本ブログではビーンブーツ、ボートアンドトート、シャミークロスシャツとL.L.Beanの定番アイテムをご紹介してきましたが今回はL.L.Beanの大定番アウターを購入したのでご紹介させて頂きたいと思います。

それは、L.L.Beanの誇るハンティングジャケットの名品であるオリジナル・フィールド・コートになります。

L.L.BEANの歴史&シャミークロスシャツについてはこちら⇒L.L.BEANのシャミークロスシャツのレビュー
L.L.BEANの代名詞ビーンブーツの紹介&レビューはこちら⇒L.L.BEANのビーンブーツ(Bean Boots)のレビュー
L.L.BEANの誇るトートバックの金字塔であるボートアンドトートのレビューはこちら⇒L.L.BEANのボートアンドトートのレビュー

L.L.Beanの誇るハンティングジャケットの名品オリジナル・フィールド・コートとは

オリジナル・フィールド・コートの誕生とその特徴について

引用;https://twitter.com/LLBeanJapan/status/1213257506866249728/photo/1

1911年、生粋のアウトドアマンであったL.L.Beanの創業者レオン・レオンウッド・ビーンは自身の経験を元に、画期的な防水靴であるメインハンティングシューズ(通称:ビーンブーツ)を開発します。

このメインハンティングシューズは当時大きな評判を呼び、L.L.Beanの名はアメリカのアウトドア愛好家の間で一躍有名となります。

そしてこの通称ビーンブーツの開発から10年後の1924年、レオン・レオンウッド・ビーンはハンティングや農作業などの重労働にも耐えることを目的として新たなジャケットの開発を行います。

これこそが現在のオリジナル・フィールド・コートの原型となるメイン・ダック・ハンティング・コート(Maine Duck Hunting Coat)であり、当時としては高い耐久性と耐候性を持ったコートとしてビーンブーツに続くL.L.Beanの大ヒット商品となりました。

(オリジナル・フィールド・コートの名称は1947年からのようです。)

そのボディにはその高い耐久性を実現するため10オンスの厚手のダック生地が用いられており、さらには各所のスティッチもダブルスティッチとなっています。

耐候性といった面では、開発当初は表地にロウ引きを行うことで撥水性や防汚性を高めていたそうですが、現在ではメンテナンス性などの問題から表面にテフロン加工を施すことで同様の効果を得ています。

襟と袖には上質なコーデュロイが用いられており、肌触りの良さに加えてデザイン上のアクセントにもなっています。

また、肩にはライフルを構える際を想定したガンフラップが取り付けられており、こちらもデザイン上の特徴となっています。

そして、前面には左右4つのポケットが配されており、上のポケットが下にポケットの蓋の役割を果たす実用的な仕様となっています。

上のポケットは形状からも分かるようにハンドウォーマー用としての使用が、下のポケットは雨などで濡れてはならない弾薬などを入れることが想定されているようです。

胸にもポケットが配されており、アウトドアに必要な様々な用具を気軽に携帯できるような作りとなっています。

余談にはなりますが、少し古いモデルですと内側にゴム引きの大きなポケットがあり、そこにハンティングで狩った獲物などを入れられるようになっていたようです。

(重さ等の問題や使用頻度の低さから現在のモデルでは廃止されています。)

フィッティングには動きやすやの追求がなされており、肩周りだけでなく肘の部分にもアクションプリーツが設けられています。

現在の生産国はタイなどでありアメリカ国外となっていますが、2万円代と本格的なアウターとしては良心的な価格となっています。

オリジナル・フィールド・コートのバリエーション展開について

オリジナル・フィールド・コートは裏地などで様々なバリエーション展開があり、現在においてもその対応温度に応じて以下の3つのモデルが展開されています。

コットンの裏地付き

身頃はコットン、袖はナイロンの裏地付き

快適最低気温は-1℃から-18℃

ウール・ライナー

・ウール85%/ナイロン15%製のボタンで取り外しできるライナーが付属

・袖はオレフィン/ポリエステル製保温素材シンサレート™の中綿が入ったナイロンの裏地

・快適最低気温は-4℃から-21℃

プリマロフト・ライナー

・ポリエステル製保温素材プリマロフト™を中綿に使用した取り外し可能なライナーが付属

・快適最低気温は-9℃から-32℃

※公式が提示している快適気温はあくまでも活動時のものであり、公式通販のレビューや実体験としては提示されているよりも+15℃から20℃くらいが正しい快適温度であるように感じます。



私の所有するL.L.BEAN/エルエルビーンのオリジナル・フィールド・コートのご紹介

基本情報

Model Deta
Brand:L.L.BEAN
Model:Original Field Coat, Cotton Liner
Size:S REG
Color:Saddle

私が所有するオリジナル・フィールド・コートはサドルカラーのコットンライナーのモデルになります。

カラーについてはオリーブも非常に魅力的でしたが、ビーンブーツとの相性とヴィンテージ等も含めてサドルカラーが王道であるようなのでこちらを選択しています。

裏地についてはライナー付きのモデルも共通しますが、クラシックなチェック柄となっています。

ライナーについてはこちらもヴィンテージではコットンライナーが多く見られたのと、所有するフィルソンのマッキーノクルーザーとの使い分けの点からコットンライナーを選択しています。

この辺りは完全に好みですので、用途によって選んでしまって問題ないかと思います。

着用してみるとコットンライナーのモデルは分厚さを感じず、ほぼ表地のダック生地の厚みのみを感じる形です。

さらには最初から洗いがかかった状態で販売されているので、そのダック生地のゴワツキもほとんど感じず快適な着心地であると思います。

また、アウトドア用に設計されているだけあり、肩のアクションプリーツなどの仕様から動きやすさについても高い水準にあります。

防寒性については上でも少し触れていますがそこまで高くはなく、イメージとしてはデニムジャケットよりも少し暖かいくらいです。

個人の感覚にはなってきますが、本州の真冬ですと厚手のネルシャツに保温性の高いインナーを用いればいけるかな?といった防寒性です。

そのため、一枚で確実な防寒性が欲しい方はウールかプリマロフトのライナー付のモデルを選ぶことをおススメします。

その反面、コットンライナーのモデルですと秋春に軽く羽織るスプリングコートのような用い方にも適しているように感じます。

(ライナー付のモデルもライナーは外せるので同様の使用方法が可能ですが。笑)

着こなしについてはブーツにネルシャツ、ジーンズを合わせるだけで、本格的なアメリカンクラシックなスタイルが完成するので非常に使い勝手が良く感じます。

また、似たようなデザインの定番アイテムとしてカーハートのトラディショナルコートやチョアコートがありますが、比較するとこのフィールドコートは無骨さは控えめでやや上品な印象があるかと思います。

(好みとワーク寄りかアウトドア寄りかといった面が強いかと思います。)

サイズ感(サイズ選び)について

171cm、65kgのやや筋肉質な体系で展開されている中でレギュラーフィットのSサイズを購入し、中に厚手のネルシャツを着てジャストサイズといったサイズ感です。

フィッティングとしてはクラシックなアウトドアジャケットのジャストサイズといった形で、テンションは感じず動きやすいながらも肩の位置などは合っているという形になります。

(袖丈はアメリカンなフィッテイングなため余っていますが、コーデュロイの部分で折り返すことで丁度よい長さなのでさほどは気にならないです。)

ただし、現在展開されている中では今回私が購入したサイズが最も小さいサイズのため、ある程度購入する際には検討が必要なアウターではあるかと思います。

(アメリカ企画品のみの展開です。)

最後に

L.L.Beanのオリジナル・フィールド・コートは、クラシックなアウトドアスタイルを気軽に味わえるハンティングジャケットの名品です。

防寒性についても好みで選ぶことができ3シーズンを通して使用できる懐の深さも兼ね備えているので、スタイルに惹かれるのであれば手に入れて損のない鉄板アウターであると思います。

部屋の中での写真なので少し微妙ですが、私はレザースニーカーに合わせるなどして気軽に使用しています!

コメント

タイトルとURLをコピーしました