レッドウイングのポストマンオックスフォード#101のレビュー【履き心地抜群の万能革靴】

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため自粛期間となっておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

私はというものの街に出られないということから、このブログの更新が滞る程にバイク弄りにハマっております。

今回は少し前にレッドウイングの名作ポストマンオックスフォード#101を購入しておりましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。

(自粛期間前にしかもネットにて購入しております。笑)

ポストマンシューズの王道レッドウイング(REDWING )のポストマンオックスフォード#101について

ポストマンシューズの歴史と仕様について

現在ポストマンシューズと呼ばれている靴は、1954年にレッドウイングが警察官と郵便配達員へ向けて開発したサービスシューズが元となっています。

形としてはプレーントゥのオックスフォード(短靴)もしくはチャッカブーツのものが定番であり、アッパーには雨や汚れに強い黒のコレクテッドグレインレザー(所謂ガラスレザー)が用いられます。

そして、ポストマンシューズの最大の特徴とも言えるのがソールであり、歩きやすさと配達先の庭の芝を傷つけないようフラットなラバーソールが採用されています。

また、アメリカで正式にポストマンシューズとして使用されている(た)ものには、上記のような特徴に加えてSR/USAと記されたタブが付けられています。

引用;https://www.usps.com/

このタブはアメリカ合衆国郵便公社(United States Postal Service/USPS)の定める規格である、SR/USA standard(slip-resistant,made in the USA with a tag designated)へ適合している証です。



殿堂入りのポストマンシューズであるレッドウイングのポストマンオックスフォード#101とは

先述にもあったようにポストマンシューズの元祖とも言えるのが、今回ご紹介するレッドウイングの#101になります。

#101はプレーントゥのオックスフォードタイプのポストマンになりますが、レッドウイングではチャッカブーツタイプの#9196も定番として展開されています。

また、このレッドウイングの大定番とも言える2種類のポストマンですが、2000年代前半に一度廃版となっていました。

しかし、ヴィンテージ市場からポストマンが消え始めこともあって、再販を望む声が大きくなり2010年代に復活を遂げます。

そんな、レッドウイングのポストマンシューズですが先述の通りソールにはフラットなラバーソールが用いられており、その中でも銘品アイリッシュセッターと同じトラクショントレッドソールが採用されています。

これにより、その他のポストマンシューズと比較しても、クッション性に優れた履き心地となっています。

また、アッパーには後述するレッドウイングオリジナルの「シャパラルレザー」が採用されています。

ポストマンシューズに用いられる「シャパラルレザー」とは

レッドウイングのポストマンシューズに用いられるシャパラルレザーは、レッドウイングが独自に開発したガラスレザーの一種です。

通常のガラスレザーと同様にガラス板などに張り付けた状態での乾燥を経た上で、銀面をを削りその上から樹脂などで覆うことで表面をスムースな状態にしています。

しかし、シャパラルレザーではこの革表面の樹脂の塗膜が薄くなっており、ガラスレザーの弱点でもある樹脂割れを軽減しています。

また、塗膜が薄いためかツヤもガラスレザーとしては控えめであり、クリームを用いて磨く楽しみもあります。

その一方でガラスレザーとしての防水・防汚の性能は維持されているため、気軽にそしてより長く愛用できるという特徴を備えています。

なお、このシャパラルレザーは再販後のポストマンから採用されており、以前のものはリーガル等で見られる光沢の強いガラスレザーであったようです。

私の所有するレッドウイングのポストマンオックスフォード(REDWING #101)のご紹介

基本情報

Model Deta
Brand:REDWING
Model:POSTMAN OXFORD#101
Size:US8.0D

何度も出ていますが今回購入したポストマンシューズは、黒のプレーントゥのオックスフォード(外羽根)のタイプになります。

加えてアッパーはガラスレザーと、アメトラの王道をいくような組み合わせになっています。

しかし、ボリュームのあるソールやラストから、ビジネスシューズとは異なったワークシューズ感もある絶妙なデザインとなっています。

(これはポストマンに共通することですが。)

今回は雨の日や飲み会などにも対応できる懐の深い靴といった名目で購入しており、ポストマンのこのワークとドレスの絶妙なバランス感は正にどストライクといった形でした。

また、価格的にもレッドウイングの靴の中ではこなれており、ネットの並行輸入店を利用することで2万円台で購入することが出来る点も魅力的でした。

そして、レッドウイングなのでこの価格帯であっても、アメリカ製かつグッドイヤーウェルテッド製法な点も素晴らしい点かと思います。

(ネットで靴を購入する際はサイズ選びの難しさと偽物を掴む恐れがあるので、レビュー等を参考にしながら慎重に。)

また、ガラスレザーの中では控えめなツヤのシャパラルレザーですが、乳化性クリームで磨くことでかなり光ります。

そのため、気分に合わせてワーク系にはツヤを抑えた仕上げをしたり、アメトラミックスなどでドレス寄りにしたい場合にはツヤを出したり、と変化をつけやすいというメリットもあるように感じます。

なお、履き皺に関しては個体差も激しく、きれいに入らない場合も多いようです。

(あくまでワークシューズのため、革の繊維方向などを考慮せず効率重視で革が裁断されているからかと思われます。)



サイズ感(サイズ選び)について

サイズについてはUS8.0Dを選びジャストフィットといった形です。

レッドウイングでは他にはアイリッシュセッター#8875をUS8.0Eで履いており、こちらはブーツソックスを履いてジャストという形です。

ポストマンシリーズには、レッドウイングの中でもタイトなLAST No.210が用いられています。

一方でアイリッシュセッターのラストはレッドウイングでも一般的な幅であり、基本的にはポストマンはアイリッシュセッターのハーフサイズ上げ(もしくはワイズの一個上げ)がおすすめなようです。

しかし、ポストマンは厚手の靴下で履くことはないということから、アイリッシュセッターと同サイズかつワイズ一個下げで購入してみました。

(念のため、サイズ交換可能なお店で購入しております。)

届いたものを履いてみたところ最初は若干の圧迫感がありましたが、数日履くことで完全にジャストな履き心地となりました。

ポストマンシューズの履き心地について

履き心地についてですが革靴にしては軽く、トラクショントレッドソールのクッション性もあり非常に快適な履き心地です。

この履き心地のよさはヒールのある一般的なドレスシューズでは感じたことのないものなので、ソールがフラットであることが大きく影響しているのだと思います。

また、土踏まずがやや持ち上がったラストなためサポート感もあり、スニーカーのような軽快さや疲れにくさだけでなく、革靴としてのフィット感も両立されています。

やはり、歩くことを商売にしているポストマンのために作られたこともあり、その履き心地は中々に上質であると感じます。

最後に

革靴特有のケアの難しさや履き心地の硬さなどが緩和されたポストマンシューズは、肩ひじを張らず履くことのできる革靴であると思います。

また、割れの起きにくいシャパラルレザーにグッドイヤーウェルテッド製法を用いて作られているため、長く愛用できる点も素晴らしく思います。

総じて、様々な服装に合わせられる懐の深さもあり、革靴初心者にもおすすめできる素晴らしい一品であると思います。

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