今回はこれからの主役とも言えるサンダルの名品である、ビルケンシュトックのボストンをご紹介したいと思います!
本当におススメのサンダルなので、私個人としては靴好き&ファッション好きならば是非一足は手にして頂きたいと思っているブランド&モデルです。
BIRKENSTOCK/ビルケンシュトックの歴史と特徴、定番モデルであるBOSTON/ボストンについて
ドイツの誇るサンダルの代名詞ビルケンシュトックの歴史について
ビルケンシュトックの歴史は、1774年にヨハン・アダム・ビルケンシュトック氏がドイツのヘッセン州ランゲン・ベルクハイム市の教会の公文書に「臣民の靴職人」として登録されたことに始まります。
ヨハン氏の孫であり、シューマイスターでもあるコンラート・ビルケンシュトック氏がフランクフルトに2軒の靴店をオープンし、フットベッド(インソール)の製造および販売を始める。
コンラート氏は自身の考えを講義などを行って広めると共に、自身の開発したフットベットを使用した靴のライセンス契約をドイツ国内や隣国であるオーストリア内で締結していきます。
1913年には、コンラート氏の長男であり整形外科医あったカール氏が経営へと加わり、フットベッドを医学理論と結び付けより快適なものへと進化させます。
カール氏は第一次世界大戦後には負傷兵のための整形外科靴の製作に従事し、医学的に認められたその技術からビルケンシュトックの靴は普及のための援助を受けるようになります。
1932年より「ビルケンシュトック講習会」という足の医療法についての講習会を開始し、5000人以上の専門家が受講することとなります。
このような中でビルケンシュトックの技術は医師をはじめとする専門家達の支持を受けることとなり、より厚い信頼を勝ち取ることに成功します。
1947年には医学専門書として「ビルケンシュトック足の医療法」を発刊し、当時の医学書部門としてはトップの14000冊を発行します。
そして、1963年には深さと柔軟性のあるフッドベッドを採用した医療用サンダル「MADRID/マドリード」を開発・販売します。
このマドリードは今日のビルケンシュトックのサンダル及びコンフォートシューズのファーストモデルであり、その快適な履き心地から大きな評判を呼ぶこととなります。
その後、1973年には自動裁断機が導入され生産性が大幅に向上すると共に、ビルケンシュトックは世界的なシューズブランドとして成長していきます。
この年には現在もビルケンシュトックの定番として愛される「ARIZONA/アリゾナ」が、1978年には「BOSTON/ボストン」が販売され絶大な人気モデルとなります。
そして、「ビルケンのサンダル」は今日に至るまで世界中で多くの人に愛され、健康アイテムとしてだけでなくファッションアイテムとしても広く認知されています。
履くだけで健康になるビルケンのサンダルとフットベットについて
引用;https://ec.benexy.com/brand/about/function
ビルケンの履き心地の肝とも言えるのが足のアーチを考慮した形状のフットベッドであり、足裏にフィットすると共に踏み込み•蹴り出しをきちんと行う正しい歩き方へと導いてくれます。
特に、toe bar/トウバーとよばれる起伏があり、自然と足指で掴むように歩けるようになっている点、深いヒールカップによる姿勢改善など様々な工夫が凝らされています。
また、その素材も快適な履き心地のために選び抜かれており、アウトソールまで合わせると5層もの層となっています。
まず、足が直接触れる表面には汗をよく吸い肌触りのよいスエードが用いられており、その下には通気性の良い麻(ジュート)が敷かれています。
そしてその麻の層の下にはコルクと天然ゴムを練りこんだミッドソールがあり、これがクッション性を生むだけでなく馴染むことで履く人それぞれの足型に馴染むようになっています。
そして、ミッドソールの下にはより荒い麻(ジュート)の層があり、その下にグリップ力の高いオリジナルのスリップパターンを採用したEVA製のアウトソールが装着されています。
これらの素材と形状の組み合わせによってビルケンのサンダルの履き心地は唯一無二のものとなっており、履けば履くほどに持ち主の足に馴染むため手放せない一足となっていきます。
ビルケンシュトックのワイズについて
ビルケンでは現在レギュラーとナローの2種類のワイズ展開があります。
レギュラーフィットはゆったりとしたクラシックな履き心地と見た目を好む方、ナローフィットは女性や足幅の狭い方やスッキリとした見た目を好む方向けとして近年新たに設定されました。
ワイズにについては中敷や外箱にプリントされた足跡マークによって見分けることが可能となっており、輪郭線でプリントされているのがレギュラーフィット、塗りつぶされているのがナローフィットとなります。
ビルケンシュトックの定番クロッグサンダルであるBOSTON/ボストンとは
ボストンは先述の通り1978年に登場したビルケンを代表するサンダルであり、同社のアイコンの一つともなっています。
その最大の特徴は爪先から足の甲を覆う「クロッグ」と呼ばれる形状にあり、サンダルでありながら指が見えないことで通常の靴を履いているような印象があるのが特徴です。
元来この形状は爪先の保護を目的としており、ボストン自体も販売当初は作業靴としての使用が想定されていたようです。
また、この独特の形状から靴下との相性も良く、通常のサンダルよりは保温性もあるためオールシーズン履くことの出来るという特徴もあります。
さらにはアッパーに使用される素材もスエードやオイルドレザー等が多く、サンダルというよりもブーツのような使用が可能となっています。
そして、足に馴染んでいくフッドベットに加え、サンダルとしては面積の広いアッパーから非常にエイジングの楽しめるモデルともなっています。
私の所有するビルケンシュトックのBOSTON/ボストンのご紹介
基本情報
Brand:BIRKENSTOCK
Model:BOSTON
Size: 26.5cm(EU 41)
Width:Regular
私のボストンはスエードアッパーのものであり、カラーもビルケン特有のカラーとも言えるトープを選んでいます。
(トープはクラークスでいうところのエンドベージュのような独特のベージュカラーです。)
このボストンは私自身初めてのビルケンということで、その履き心地の良さや質感に感動した思い入れのある一足でもあります。
具体的な履き心地としては馴染むまではフッドベットの硬さを感じながらも、トウバーを掴んで歩く感覚が心地良いと感じていました。
そして、馴染みが出てくると硬さも感じなくなり、サンダル特有の踵の浮きもなく快適な履き心地となりました。
ただし、アッパーでの甲の固定がアリゾナなどのストラップタイプのサンダルよりは弱いので、ホールド感といった面では他のビルケンのサンダルの方が上であるとも感じます。
(これはこれでボストン特有の緩さのある快適な履き心地であるとも言えます。)
ソールのグリップ力はサンダルとしては非常に高いものがありますが、サンダルなので脱げてしまわないよう過度なグリップ力もないように設計されているように感じます。
また、アッパーの質感もよい意味でカジュアル間のあるスエードであり、レッドウイングなどに似た味のある変化をしていってくれています。
そして、サンダルの楽さがありながらワークブーツ然としたオーラを着こなしにプラスでき、ファッションに気を使っている感が出せるというのが最大の利点であるように感じます。
また、ビルケンシュトックでは公式で修理やソール交換も行っており、アッパーに大きなダメージがない限りは修理をしながら長く愛せるという点も大きな魅力の一つです。
長期の帰省や旅行などで靴を何足か持っていく際にワークブーツの代わりとして履いていくと、かさばらない上に疲れないといった最高の仕事をしてくれます。
ただし唯一の弱点として、サンダルのため小石が中に入りやすい上に爪先が覆われているので中々取ることが出来ないという問題があるので、履いていく場所には注意が必要です。笑
そして、多くのビルケンのサンダルに言えることですが、現在においてもドイツ製(Made in Germany)を貫いているのも魅力の一つです。
サイズ感(サイズ選び)について
サイズについてはレギュラーフィットの26.5cm(EU 41)を選びジャストフィットといった形です。
ただし、ビルケンのサンダルのサイズ選びは普通の靴とは異なる部分があるため、最初の一足は可能であれば直営店にて購入することをおススメします。
ビルケン専用の計測器を用いて足を図ってもらい、ジャストサイズの一足を選ぶことが出来ます。
目安としてはヒールカップに踵が収まり、踵をヒールカップに収めた際に爪先に0.5~1cm程度の余裕があるサイズが正しいサイズとなります。
レッドウイングでは他にはアイリッシュセッター#8875をUS8.0Eで履いており、こちらはブーツソックスを履いてジャストという形です。
結果として私の場合は幅広なスニーカーと同じサイズでした。
最後に
ビルケンのボストンは多くのファッショニスタに愛される、オシャレサンダルの金字塔とも言える名作です。
履き心地はもちろんのことですがエイジングも楽しめ、多くの着こなしにハマる汎用性の高さから多くの人におススメできる一足です!
(ややキレイ目な服装に合わせるためにブラックのスムースレザーのモデルも欲しかったりします。笑)
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