靴好きの方なら共感して頂けるかもしれませんが、色々と試していくうちに増えていってしまうのがシューケア用品です。
我が家でもシューケア用品が飽和状態になったため、少し前にシューケアボックスを購入し一気に整理を行いました。
そして、このシューケアボックスが見た目と価格、そして利便性に優れていたため、今回ご紹介させて頂きたいと思います。
クラシックなケースブランドであるタイムボイジャーとその定番素材のバルカナイズドファイバーについて
タイムボイジャーは、日本の安達紙器工業株式会社の展開するバルカナイズドファイバー製キャリーケースのブランドです。
このバルカナイズドファイバーは紙やパルプなどを薬品処理・圧縮することで、セルロースを強固に結びつけた素材です。
バルカナイズドファイバー自体はヨーロッパで100年以上の歴史のある素材であり、原料由来の軽さに加え、非常に高い耐久性を持つという特徴があります。
さらに素材そのものは水に弱いという欠点がありますが、キャリーケースなどに用いられる場合は表面を樹脂などによって固めることによってカバーされています。
また、バルカナイズドファイバー製のキャリーケースというと、英国王室御用達ブランドであるグローブトロッターが有名です。
同社のキャリーケースでは象が踏んでも壊れないといわれ、このような逸話もバルカナイズドファイバーの耐久性を物語っています。
シューケアボックスにおすすめ!タイムボイジャーのコレクションケース(Lサイズ)について
なぜシューケアボックスにおすすめなのか
タイムボイジャーではキャリーケースに限らず、様々な用途へ向けたバルカナイズドファイバー製のケースを展開しています。
その中で私がシューケアボックスとして選択したのは、コレクションケース(Lサイズ)というモデルです。
このコレクションボックスは紳士靴の名店、トレーディングポストでもシューケアボックスとして扱われておりシューケアボックスとしておすすめな点が多々あります。
まず、第一にタイムボイジャーに共通することですが、クラシックな「見た目」がよいことが挙げられます。
シューケアという趣味自体にも言えますがシューケア用品もクラシックな外観なものも多く、タイムボイジャーは靴磨きの空間そのものに調和する存在であると感じます。
また、角の部分とハンドルに使用されるヌメ革や、各部の補強や稼働部に使用される真鍮が徐々に風合いを増していくといった魅力もあります。
次に、コレクションケースのLサイズは可動式のトレーが三段もあり、収納力が非常に高くなっている点が挙げられます。
また、それらのトレーのサイズが靴用ブラシにフィットする絶妙なサイズであり、その他のシューケア用品を入れた際の納まりも非常によい点も大きな魅力です。
これらの要素を満たすような木製のケースもありましたが、トレーが可動式でない点や重量の点で「今回は」タイムボイジャーに軍配が上がりました。
トレーディングポスト別注のコレクションボックスについて
前述のようにこのタイムボイジャーのコレクションケースは、トレーディングポスト別注のシューケアボックスのモデルにもなっています。
トレーディングポスト別注のコレクションケース(Lサイズ)
引用;https://tradingpost.jp
トレーディングポストの別注ではトレーの幅が変更になっており、トレーの幅がケースの幅とほぼ同じになっています。
これにより、通常のコレクションボックスよりもシュークリームやポリッシュ、ブラシなどを大量に収納することが可能となっています。
一方で、通常のコレクションボックスではトレーの幅がケース幅より小さいことにより背の高いボトル状のシューケア用品を収納することが出来ます。
この辺りは好みによる所が大きいかと思いますが、我が家ではステインリムーバーを始めとした背の高いものも入る通常品を選択しています。
また、ネットショップを利用することで通常品の方が、トレーディングポスト別注品よりも1万円ほど安く購入できる点も大きな魅力かと思います。
しかし、トレーディングポストの別注品では通常品にはないカラーを選ぶことが出来たり、パターンオーダーが可能な場合もあります。
(パターンオーダーは期間限定のため公式サイトなどで要確認です。)
使用方法のご紹介
我が家のコレクションボックスとその中身について
我が家でのコレクションボックスの使用方法をご紹介したいと思います。
基本的には前述の通りトレーの無い側には背の高いシューケア用品を入れ、トレーのある側は各段で色ごとに置くものを分けています。
具体的には、1番下のスペースには無色系のクリーム、1段目のトレーには黒のクリーム&ポリッシュと黒靴用のブラシ、2段目のトレーには茶系のクリームと茶靴用のブラシといった形です。
上の写真ではこのメンテナンスボックスに入れていたものを全て取り出してみました。
このように基本的なシューケア用品が入る容量があり、さらに非常に整理がしやすくなっています。
(我が家のシューケア用品全てが入る程ではありませんが普通ならば十分なサイズかと思います。)
唯一の欠点として、バランスの問題で底面(1番下のスペース)に物が入っていないと、トレーを広げた際に倒れてしまうという弱点があります。
しかし、基本的には何か入っていれば安定するので、運用方法次第で全く気にならないかと思います。
最後に
色々と買い足していき気づいた時にはかなりの量になっているシューケア用品です。
このタイムボイジャーのメンテナンスボックスはそんなシューケア用品のオシャレなパッケージに合うだけでなく、革靴と同じようにエイジングも楽しみながら長く付き合うことが出来ます。
また、シューケア用品をこのような本格的なケースから収納することは、靴磨きという趣味の世界により浸るためにも効果的であり非常におすすめです。
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