今回久々にクレイワックスを購入し、クレイワックスの定番が手元に揃ったので比較していきたいと思います。
また、クレイワックスそのものにも焦点を当てて、おすすめの使い方などについてもご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するクレイワックスとは
引用;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%98%E5%9C%9F
クレイワックスとはその名の通り「クレイ」=粘土の様な質感を持ち、場合によっては天然の粘土をそのものを配合したワックスになります。
その特徴は油分が少なくセット力・キープ力が高いということが挙げられます。
そのため、トップに強い立ち上がりを作ったり、空気を含んだ様な細かい束感の表現をするのに向いています。
仕上がりとしては、ツヤ感がなくバサッとしたような質感に仕上がるので、モード系やドレッシーというよりはカジュアルな質感になります。
そして欠点としては、油分の少なさからノビや髪馴染みの悪く、扱いがやや難しい点が挙げられます。
(この硬さに付随してクレイワックスは洗っても落ちにいというデメリットもあります。)
また、これも油分の少なさによる物ですが、髪をまめたりボリュームダウンする用途には向かないといった特徴もあります。
上記の特徴から、ファイバータイプの様な油分の多いワックスでは重さに負けてしまう様な軟毛の方に非常にオススメできるワックスです。
一方で、私も含めてですが剛毛かつ毛量が多い方が使用すると、髪の抑えが効かないので「ボンバーヘッド」状態になる可能性もあるので注意が必要です。
そのため、剛毛かつ毛量の多い方は髪を切った直後の使用や、後述する混ぜワックス用の用途がおすすめです。
クレイワックスの使い方・注意点
クレイワックスはセット力と軽さという特徴を活かすため、通常のワックスよりも少なめの量をつけることが重要です。
具体的には一回の使用料は、通常のワックスの半分以下、小指の爪程度の量で十分かと思います。
また、先述の通り硬く伸びにくいワックスが多いため、手のひらおよび指の間に均等にワックスがつくようよく伸ばすことが重要です。
(よく伸ばさないと、多くワックスがついてしまった部分がダマになったりします。)
クレイワックスとマットワックス、ドライワックスの違いについて
クレイワックスと同様な表現でマットワックスやドライワックスといった表現が使われることもあるかと思います。
私自身としてはマットワックスやドライワックスは、ツヤのない「マット」あるいは「ドライ」な質感に仕上がるワックスと解釈しています。
しかし、一般的にドライワックスというと、クレイワックスではなくクリームタイプのワックスでドライな質感であるものを指すことが多いです。
代表的なのが、デミコスメティックス展開するデザインキューブシリーズのドライワックスです。
これらはワックス自体の質感はクリーム状であり、セット後も固まるような質感なのでクレイワックスとは完全に異なります。
しかし、セット後の質感や軽く軟毛の方向きという点はクレイワックスと変わらなく、ノビのよさや髪馴染み、洗い落としのし易さといった点ではクレイワックスよりも優れています。
ただし、ドライワックスには速乾性が高く再整髪が難しいものが多いため、髪を固めたくない方にはクレイワックスの方がおすすめです。
クレイワックスの隠れ技?について
クレイワックスはそのセット力の強さから他のワックスと混ぜることで、セット力の底上げに使うことが出来ます。
私はファイバーワックス:クレイワックス=2:1程度で混ぜて使用しますが、求める質感やセット力に応じて配分を変えています。
また、クレイワックスは落ちにくいため、スポーツをする際に軽くつけるのもおすすめです。
通常のワックスですと汗でセットが崩れベタついたりするかと思いますが、クレイワックスですと汗でベタつくことも少なく、程よく「セットしている感」が持続します。
私自身クレイワックスがあまり合わないとされる剛毛で毛量の多いタイプですが、このような汎用性の高さからクレイワックスを常備しています。
クレイワックスの大定番クラフトクレイとドライペーストワックスについて
セバスティアンのクラフトクレイについて
このセバスティアンのクラフトクレイはアメリカのセバスティアンが展開する(販売はウエラ)、天然のクレイ成分を配合した正に王道のクレイワックスです。
クスタ・クルードクレイ
引用;http://blog.livedoor.jp/hairwaxhairstyleblog/archives/51013264.html
昔からワックスに興味のある方はご存じかと思いますが、クラフトクレイはかつてセバスティアンが展開していたクスタ・クルードクレイというワックスの後継品に当たります。
このクルードクレイは多くのメディアや雑誌でセット力・キープ力が最高クラスという評価を受けており、多くのファンのいる大定番クレイワックスでした。
(現在は生産終了しています。)
しかし一方で、クルードクレイはセット力の反面非常に硬く馴染ませにくという欠点がありました。
後継品として開発されたクラフトクレイではこの欠点をある程度克服しており、クルードクレイと比べてより多くの人に扱いやすい性能となっています。
しかし、その影響かクルードクレイの圧倒的なまでのセット力と比較すると、やや劣るような性能となっています。
ナンバースリーのDEUXER(デューサー)ドライペーストワックス6について
対してドライペーストワックスは、日本のナンバースリー展開するDEUXER(デューサー)シリーズの一つとしてラインナップされています。
このデューサーシリーズは基本としてはクリームタイプのワックスの展開が主であり、ドライペーストワックスはその中でドライな質感ワックスとしてラインナップされています。
しかし、このドライペーストワックスはベストセラークレイワックスであるペーストワックスの後継品として開発されており、他のデューサーシリーズとは全く異なる性質を持っています。
(ペーストワックスは今も販売されています。)
クラフトクレイとドライペーストワックスの使用感比較レビュー
【扱いがやや難しいがハマれば最高!】クレイワックスの王道はクラフトクレイ
まず、ワックスの質感は非常に硬く、指に力を入れないと容器から取り出すことが出来ません。
そのような質感のため伸びや髪馴染みも悪く、手のひらで圧を加えながらでないと上手く伸びてくれません。
その反面セット力に関してはかなり高く、使用量を間違えなければナカノの7番以上のセット力があります。
しかし、キープ力に関してはやや物足りず、丸一日セット力が持続する程ではありません。
また、香りは粘土の様な土っぽい独特な香りがしますが、個人的にはクレイワックスらしくて好きです。
総じて、クラフトクレイは質感・使用感共に王道のクレイワックスといった印象であり、使用するにはやや慣れが必要であると感じます。
【初心者にもオススメ】万能クレイワックスはドライペーストワックス
それに対して、ドライペーストワックスはクラフトクレイに比べると軟らかく、その名の通りややシャリシャリとしたペースト状の質感です。
伸びもクラフトクレイに比べると伸び・髪馴染み共に良好であり、扱いやすい印象を受けます。
しかし、クレイワックスとしてはという範疇であり、通常のクリームタイプやファイバータイプに比べると伸び・髪馴染み共に悪いので注意が必要です。
セット力はクラフトクレイと比較するとやや劣り、ナカノの6~7番程度のセット力であると感じます。
キープ力はクラフトクレイと同等といった形で、優秀ではありますが固めるタイプのワックスには劣るような印象です。
(クレイワックスは再整髪が容易なので、キープ力に関しては十分かと思います。)
また、香りはフローラルベリーの香りということで、微香性ですがワックスらしい香料の香りがします。
総じて、ドライペーストワックスは万能で扱いやすく、クレイワックスの入門用として適しているように思います。
まとめと比較
最後に、今回ご紹介したクラフトクレイとドライペーストワックスに、今は絶版ですがクルードクレイも加えて比較をしていきたいと思います。
セット力
ドライペーストワックス<クラフトクレイ<クルードクレイ
キープ力
ドライペーストワックス=クラフトクレイ<クルードクレイ
伸びと髪馴染み
クルードクレイ<クラフトクレイ<ドライペーストワックス
洗い落ち
クルードクレイ<クラフトクレイ≦ドライペーストワックス
と以上のように感じます。
(個人の感覚によるものです。)
クレイワックスは扱いにコツはいりますが、使えると何かと重宝するので一度は手に取ってみることを強くおすすめします。
また、今回ご紹介したワックスの他にもサロン系など新しいクレイワックスがどんどんと発売されてきているので、今後手に入れる機会があったら加筆していきたいと思います。
しかし、クレイワックスにおいてクラフトクレイとドライペーストワックスが王道であるのは変わらないので、興味を持たれた方はこのどちらかを使用してみることをおすすめします。
コメント