先日、私がメインで使用している時計を洗浄に出したところ、精度がかなり悪くなっているということでメンテナンスへ出すことになりました。
メンテナンスの期間中何も腕につけないのも寂しいですし、元よりガシガシと気兼ねなく使える時計が欲しいと思っていたので、代車ならぬ代理時計を購入しました。
そして、耐久性が高く比較的安価な機械式時計という条件で検討した結果、セイコーダイバーシリーズ(SEIKO Prospex Diver Scubaシリーズ)に行き当たりました。
セイコーダイバーは歴史も長く魅力的なモデルが多く存在するため、色々と迷う点もありましたが結果として購入したのが、今回ご紹介するSBDC031(通称:「スモー(SUMO)」)です。
セイコーダイバーと「スモー(SUMO)」の歴代モデルについて
セイコーダイバーについて
セイコーはお馴染みの国産時計の雄であり、機械式時計の全盛にクオーツ時計を開発し、時計業界の歴史を変えたメーカーでもあります。
そして、セイコーは時計のムーブメントも製造する「マニュファクチュール」と呼ばれるメーカーですが、さらに部品やネジの一つまでも自社にて生産する数少ないメーカーです。
そんなセイコーですが、ダイバーズウォッチの分野でも時計業界に非常に大きな影響を与えています。
セイコーダイバーは1965年の「150mダイバー」に始まり、その信頼性の高さからダイバーだけではなく多くの冒険家や探検家にも愛されました。
特に有名なのは冒険家、植村直己氏がエベレスト登頂時に着用していたというエピソードであり、その着用モデルは植村ダイバーと呼ばれ中古市場でも常に高い人気を保っています。
600mダイバー(通称):「ツナ缶)」
引用;https://museum.seiko.co.jp/collections/watch_latestage/collect022/
そして、1975年に発表された「600mダイバー」はその完成度の高さから、後のダイバーズウォッチのISO規格に大きな影響を与えました。
また、セイコーダイバーは個性的なニックネームを付けられたモデルが多く存在し、それもまた大きな魅力となっています。
例えば先述の「600mダイバー」はそのプロテクターの形状から「ツナ缶」と呼ばれていたり、その他にも「モンスター」、「タートル」、「サムライ」、「ショーグン」などバリエーションに富んだモデルが存在しています。
本日ご紹介するSBDC031は12時位置のインデックスが大相撲の結髪である大銀杏に見えること、そして大きくて曲線の多いデザインから、先述の通り「スモー(SUMO)」と呼ばれています。
セイコーダイバーの定番モデルである「スモー(SUMO)」について
「スモー(SUMO)」はセイコーダイバーの機械式のエントリーモデルとして、2007年より販売されており現在三度目のモデルチェンジを控えている程の定番モデルです。
私の購入した「スモー」は二代目であるSBDC031というモデルで、希望小売価格が6万円程度であり実売価格は4万円台と機械式時計の中では比較的手ごろな価格となっています。
また、同価格帯のセイコーダイバーとしては「タートル(サードダイバー)」の復刻であるSRP777や「サムライ」の復刻であるSRPB51などが存在し、それぞれデザインもよく先述の通り色々と迷いました。
しかし、他の二機種に搭載されるムーブメントが4R系の廉価なものなのに対し、「スモー」には6R15という上位のムーブメントが搭載されているというコストパフォーマンスの高さが決め手となりました。
歴代の「スモー(SUMO)」について
SBDC001
引用;https://kakaku.com/item/51607815744/images/
「スモー」のモデルの変遷としてはSBDC001→SBDC031→SBDC083 (2019年6月より)となります。
SBDC001からSBDC031へのバージョンアップでは、文字盤のデザインの変更程度でありムーブメントや外装は変更がありませんでした。
(SBDC001ではプロスペックスシリーズのロゴである「X」がなく、AUTOMATICが筆記体でした。)
一方、今回のSBDC031からSBDC083へのバージョンアップでは、細かなデザインの変更に加えて以下の2点の変更がなされています。
①ムーブメントが6R15から6R35へと変更になり、パワーリザーブが50時間から70時間へと進化している。
②風防(時計のガラス部分)の素材がハードレックスから、より耐久性の高いサファイアクリスタルへと変更されている。
このように、SBDC083では正当な進化と呼べる変更がなされており、非常に魅力的なモデルとなっています。
しかし、同時に値段も上がっており、SBDC083の希望小売価格で10万円を超えています。
発売直後の現在では実売価格が9万円前後ということで、よりコストパフォーマンスの高いSBDC031を購入しました。
私の所有するセイコーダイバーSBDC031「スモー(SUMO)」のご紹介
基本情報
Brand:SEIKO Prospex Diver Scuba
Model:SBDC031
Caribre:6R15
引用;https://www.yamano.ac.jp/inf/pickup/843/
搭載されるムーブメント6R15について
最後に
コメント
こんにちは。セイコーのダイバーズを調べていてこちらに辿り着きました。
スモウとタートルで悩んでいたのですがスモウを購入しました。
ちなみにアウトレットでSBDC 033(ネイビー)が34800+税でした。
本日3/8に購入しました。
えぼ7様
はじめまして。
コメントありがとうございます。
本ブログを参考にして頂き、
スモウをご購入されたということで
非常にうれしく感じております。
タートルも魅力的ですが、今後6R系を搭載したモデルは高騰していくことが
予測されますのでスモウはコスパ的にも素晴らしいかと思います。
ネイビー文字盤もいいですね!店頭で見た際に黒文字盤よりも高級感を感じました。
情報もありがとうございます。ブログの記事にも反映させて頂きます!
お値段も考えると今購入できるとほぼほぼ底値の様ですね。
この度はありがとうございました。