今回は個人的にコスパ最強のセルビッジジーンズ(セルビッチジーンズ)であると思っているユニクロのセルビッジジーンズが再販されていたため緊急で記事を書いています!
(私が気付いていなかっただけで発売は数か月前だったのですが。笑)
本格的な綿100%の国産セルビッジデニムを使用していながら税込み4500円以下という破格のジーンズになっているので、是非興味のある方は一度手に取ってみて下さい。
日本のファッション業界を代表するブランドであるユニクロとカイハラについて
今更解説なんか要るのかな?日本のカジュアルブランドの代名詞UNIQLO(ユニクロ)とは
引用;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%8F%AF%E5%A3%AB%E5%92%8C
UNIQLO(ユニクロ)は言わずと知れた日本のカジュアルウェアブランドであり、低価格かつ高品質な実用着を販売することで世界的なブランドとなっています。
その最大の特徴は生産販売を一括して行う製造型小売業(SPA)という形態をとっていることであり、仲介業者などが入らないことにより高品質な商品をより低価格で販売することが出来ると言われています。
そして、ユニクロは商品開発の際に生地メーカーと提携し素材の開発も行っており、そのオリジナルの素材を大量に仕入れることで、より高品質で低価格な商品を実現しているという特徴もあります。
特にデニム製品では後述する世界的なデニム生地メーカーであるカイハラと提携しており、その品質には目を見張るものがあります。
また、ユニクロはその低価格かつ高品質に加え、有名デザイナーや企業とのコラボレーションも積極的により高い付加価値を生み出しているブランドです。
日本の誇る世界的デニム生地メーカーであるカイハラとは
引用;http://www.kaihara-denim.com/
カイハラは1893年に広島で創業した世界的に有名なデニム生地メーカーです。
創業当初は伝統的な藍染絣(かすり)を手織物の製造を生業とする小さな会社でした。
しかし、戦後日本経済が大きく変化する中で試行錯誤を行い、1970年にアメリカで行われていたロープ染色の技術を独自に開発、日本初のデニム生地の製造に成功します。
その後、カイハラがこれまで培ってきた染色技術を応用してロープ染色は他社の追随を許さず、日本のみならず本場アメリカのデニムメーカーにも評価されていくこととなります。
そして現在では、日本そしてアメリカのみならず世界中のブランドやビッグメゾンのデニム生地を製造する世界最大規模のデニムメーカーとなっています。
その技術力の高さは、コーンミルズ社のホワイトオーク工場が閉鎖した際に、リーバイスヴィンテージクロージング(LVC)がその代わりにカイハラ社を選んだというところからも伺えます。
(LVC…リーバイスのヴィンテージ復刻ラインであり、当時の生地や色落ちを高次元で再現することが求められます。)
また、カイハラのその他の魅力や特徴については、こちらのユニクロの公式サイトに非常に詳しく説明がされているので興味があれば是非ご覧になってみて下さい。
ユニクロ×カイハラの傑作!セルビッジレギュラーフィットストレートジーンズについて
セルビッジデニム(セルビッチデニム)とは
セルビッジデニム(セルビッチデニム)は旧式の力織機にて織られたデニム生地であり、生地の端にほつれ止めの「耳」を付けられるが特徴的です。
ジーンズの元祖であるリーバイスではこの耳を赤い糸で抜付けていたことから、「赤耳」と呼ばれることもあります。
このセルビッジデニムには最新の力織機で織られた生地にはない柔らかさとムラがあり、独特な履き心地とヴィンテージデニムに通ずる色落ちをするということで重用されています。
また、ジーンズの場合は裾をロールアップすることで、セルビッジデニムの耳がアクセントとなるというデザイン面での付加価値も存在します。
一方で、旧式の力織機を用いるセルビッジデニムは現代の力織機に比べ大量生産が難しく、必然的に高価となってしまうという欠点を抱えていました。
(セルビッジデニムでは通常のデニム生地の倍以上のコストがかかると言われています。)
しかし、ユニクロとカイハラという二大メーカーが協力することで、そんなセルビッジデニムを用いつつも低価格と高品質を両立したのが今回ご紹介するジーンズです!
セルビッジレギュラーフィットストレートジーンズについて
公式でも記載されている通り、カイハラ社製の「伝統的な手法でつくられた超本格セルビッジデニム」を用いているのがこのジーンズの最大の特徴となります。
なお生地は日本製、製造はAPCのジーンズの製造も行っていたバングラデシュ製になっていました。
デザイン的には王道な5ポケットのストレートジーンズであり、展開も糊付きの生デニム(所謂リジッドデニム)のみという本格的なものとなっています。
生地はやや薄めながらもハリがあり、糊を落とすとざらつきも現れる良い生地だと思います。
一方で、他の服への合わせやすさのためかウエストベルトやベルトループ、フロントステッチはやや細めとなっており、シルエットもやや現代的なものとなっています。
また、腰の革パッチとポケットの隠しリベットについては省略されていました。
さらに、フロントはボタンフライ利便性の高いジッパーフライとなっており、デイリーウェアとしての機能性も持つ仕様となっています。
また、もちろんセルビッジデニムを使用しているため、裾には「赤耳」がありロールアップ時にアクセントとなってくれます。
(もちろんコインポケット裏にも赤耳があります。)
これはこのジーンズに限らずユニクロのジーンズ全般に言えることですが、ボタン類もユニクロのオリジナルのものが使用されており上質な印象を与えています。
また、ステッチも黄色とオレンジの二色使いとなっており、細部までこだわられているのが見て取れます。
私の所有するユニクロのセルビッジレギュラーフィットストレートジーンズのご紹介
基本情報
Brand:UNIQLO
Model:セルビッジレギュラーフィットストレートジーンズ
Size:31
上の写真はファーストウォッシュ後のものになりますが、生地の毛羽立ちやうねりも出ており色落ちにも期待が持てそうな生地となっています。
一方で、上でも述べましたがシルエットはひざ下からテーパードがかかった現代的なものとなっており、昔ながらのストレートジーンズとは異なった洗練された印象となっています。
スレーキにモデル名や生地の情報が印刷されており、抜かりのなさを感じて嬉しくなりました。笑
サイズ感とサイズ選びについて
先述の通りこのセルビッジジーンズは糊付きのリジッドデニムのみの展開になり、洗うことでサイズ感が変化します。
サイズ選びは難しいところもあるので可能な限り店舗試着をし、不安があるようならば店員さんに相談することもおすすめします。
今回私は試着と所有する2016年モデルでのサイズ感から、選んだのはウエスト31インチ、丈78.5cm(標準丈)のモデルを選んでいます。
(ウエストで1インチ前後、レングス(丈)で1~2インチ程縮む予想。)
ノンウォッシュでのウエストは拳一個が縦に入る程度、レングスは幅約3cmのロールアップ一回でも裾が地面に付く程度のサイズ感でした。
ファーストウォッシュ後の縮みレポート
別記事でもその方法を挙げておりますが、このジーンズのファーストウォッシュ/糊落としを行ったのでその縮みをレポートしたいと思います。
結論から言うとこのジーンズはサンフォライズド加工(防縮加工)が施されているらしく、極端な縮みは見られませんでした。
以下、平置きでの縮みのまとめになります。
数字の上ではウエストで約1cm、股下で約2cmの縮みといった形でした。
この後数回の洗濯でさらに1cm程縮む可能性はありますが、ここから大きく変化することはないかと思われます。
また、私の場合は普段レングス30インチ(76cm)でジャストサイズなので、今回は裾上げも必要なく正にジャストサイズといった形になりました。
下の写真はロールアップをしていますが、ロールアップなしで踵が床に擦る+αの長さです。
最後に
このユニクロのセルビッジジーンズは低価格と高品質を高次元で実現しており、ユニクロの作る究極の普段着を体現した、正に「コスパ最強のセルビッジジーンズ」であると思います。
また、このセルビッジデニムを使用したレギュラーフィットストレートジーンズは発売が不定期であり、今回の発売は私を含めて待ち望んでいた方は多いかと思います。
(セルビッジデニムを使用した「スリムフィットジーンズ」はレギュラー品としてありましたが、こちらはストレッチ入りで色落ちや履き心地などの方向性が大きく異なるので別物と考えています。)
そのため、興味のある方は在庫のある内に確保することを強くおススメします!
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