ナカノスタイリングワックス(タントシリーズ)のご紹介&各品番比較レビュー【ファイバーワックスの定番】

ヘアスタイル

今回は私が長年愛用しているヘアワックスである、ナカノスタイリングワックスをご紹介したいと思います。

他の記事でも述べましたが私は一時期ワックスを買い漁っていた時期があり、様々なワックスを使用してきましたが、常に手元にあったのがこのワックスになります。

ご存知の方も多いと思いますが「ナカノ」こと中野製薬は、ファイバータイプのワックスで有名なメーカーです。

また、今回ご紹介するナカノスタイリングワックスは非常にロングセラーなシリーズであり、一度は使用したことがあるという方も多いかと思います。

ファイバータイプのワックスとは

ファイバーワックスとはその名の通り、「繊維」のように伸びる成分を配合したワックスです。

上の写真の様に粘り気のあるテクスチャです。

(写真はナカノスタイリングタントシリーズ5番です。)

特徴としてはよく伸びるため髪馴染みがよく、髪がまとまりやすいので束感を作りやすいと言った点が挙げられます。

個人的にはクリームワックスとは異なり、固まり過ぎず再整髪がし易いものが多いのも特徴であると思います。

一方で、ファイバーワックスは全般的に油分が多く重いという特性があるため、軟毛の方が使用すると髪が潰れやすいという欠点もあります。

毛の方におすすめなクレイワックスのレビューはこちら!⇒デューサードライペーストワックス(デューサー6)vsクラフトクレイの比較レビュー

ナカノスタイリングワックスの紹介と各品番の比較

ナカノスタイリングワックスの種類について

ナカノのワックスには様々なシリーズがありますが多くのドラッグストアや量販店で見かけるのは、スタイリングワックスシリーズ(以下、無印)とナカノスタイリングタントシリーズ(以下、タントシリーズ)の2種類かと思います。

いずれも、セット力ごとに1番から7番までの種類があり、数字が大きくとセット力も強くなるといった形です。

今回はこれらのナカノのワックスについての紹介と比較レビューをしていきたいと思います。

それぞれのシリーズの違いについてですが、まず無印のスタイリングワックスシリーズはナカノのワックスの基本となる定番ラインです。

タントシリーズは無印のシリーズにうるおい成分や保湿成分を配合することで、髪を保護し紫外線のダメージを防止する機能が追加されています。

これらの2種類のシリーズでセット力やキープ力に大きな違いはありませんが、セット後にタントシリーズの方はやや固まるような印象を受けます。

現在の手に入りやすさは若干タントシリーズの方が上で、私も現在はタントシリーズをメインで使用しています。

ナカノスタイリングワックスの各品番レビュー

ここからは各品番のセット力やキープ力、使用感などをレビューしていきたいと思います。

ただし、1番と2番については使用したことがないため、3番から7番のレビューとなります。

(1番と2番についてはミディアム〜セミロングの方がまとまりを出すために使用するのに適しているはずなので、多くの男性は使用する機会がないかと思います。)

また、私自身は非常に硬い髪質(剛毛)なので、それを踏まえた上でのレビューであることをご了承下さい。

ナカノ3番(ライトハード)


基本的にはミディアムヘアで、流れや動きを出すようなスタイルに向いているかと思います。

ナカノのワックスの中では油分も多く、程よいツヤが出るのでセットをしている感は出るかと思います。

特にショートからミディアムの長さのパーマをかけたスタイルにおすすめです。

また、ファイバ−ワックスの特徴である髪馴染みの良さから付けムラができにくく、油分の多さから髪にもみ込むだけでパーマによる束感やカールがよく出ます。

(パーマヘアは水分や油分を含むことで、より強いカールが出ます。)

ワックスとしてのキープ力は強くはありませんが、油分が多いためパーマをかけている場合には十分な保持力があります。

反対にショートからベリーショートの方が、髪を立てたり前髪をアップにするようなスタイルにはセット力、キープ力共に不足しています。

ナカノ4番(ハード)


セット力はハードということですが、男性用ワックスとしてはこの4番が基準となるセット力であると思います。

基本的にはショートで軽く髪にまとまりを出したり、流れを付けることに向いています。

また、ショートでパーマをかけたスタイルにも向いており、油分とセット力の違いから3番よりもシャープな印象に仕上がります。

ワックスとしてのキープ力はやや弱く、髪を立ち上げた場合はスプレーなどを使用しないとすぐに崩れてしまいます。

ツヤもそこそこ出るのでビジネスや冠婚葬祭などの場で、主張し過ぎない程度にセットする際におすすめです。

ナカノ5番(スーパーハード)

スーパーハード 90g 中野製薬

セット力はスーパーハードということで、ショートヘア全般に対応するワックスかと思います。

個人的にも1番使用頻度の高いワックスで、どれか1つだけワックスを選べと言われたら迷わずこれを選びます。

ショートで立ち上がりや束感を出すことに向いており、セット力とキープ力もそこそこといった形です。

セット力に対して非常に再整髪がしやすいので、多少髪が落ちてきても簡単に元に戻すことができます。

また、油分もほどほどにあるので私を含め髪の硬い方が、広がるのを抑えながらセットするのにも適しています。

しかし、先にも述べたように固まるタイプのワックスではないので、あらかじめドライヤーである程度の形を作っておくことが髪型をキープする上で重要になってきます。

(ナカノのワックス全般に言えることですが。)

ナカノ6番(ウルトラスーパーハード)

ウルトラスーパーハード 90g 中野製薬

基本的にはベリーショートからショートで、束感や立ち上がりなど激しく動きを出すことに向いています。

また、個人的にはナカノシリーズで1番油分が少ないと感じており、軟らかい髪質の方(軟毛の方)や毛量の少ない方にも比較的おすすめのワックスかと思います。

伸びや髪馴染みについては、5番と比べると悪くなっているように感じます。

(4番→5番よりも5番→6番の方がその差が大きく感じます。)

一方で、セット力とキープ力はかなり高く、余程のベリーショート出ない限りは対応できると思います。

また、再整髪も比較的しやすく後述する7番との使用感もだいぶ違うため、単純なセット力だけではなく好みよって7番と住み分けができていると思います。

ナカノ7番(スーパータフハード)

スーパータフハード 90g 中野製薬

ナカノの基本シリーズで最もセット力が高いのがこの7番であり、多くの方がセット力を求めて手に取るワックスかと思います。

この7番のセット力とキープ力はシリーズ最強であり、私の様な硬い髪質の方(剛毛の方)がショートやベリーショートでがっちりキープしたい際や前髪を上げたい際などに重宝します。

しかし、ナカノのワックスの中では少し特殊でセット後にやや固まる様な使用感です。

そのため、毛束を強調するためにねじったり、再整髪がしにくいという点が少しマイナスポイントです。

また、6番に比べて油分が多くツヤが出やすく、軟毛の方や毛量の少ない方にやや向かないという特徴があります。

まとめと比較

最後にこれらを踏まえたまとめになります。

基本的には品番に準ずる部分が多いので差の部分も僅かであり、感覚的な問題もあると思います。

セット力とキープ力

3番<4番<5番<6番<7番

伸びと髪馴染み

7番<6番<5番<4番≦3番

ツヤ(油分)

6番<<7番≦5番≦4番<3番

とは言ったもののこれだけの種類があると、自分に合っている品番をいきなり見つけるのは難しいかと思います。

個人的な意見としましてはショートヘアで初めてナカノのワックスを使用する場合は、硬い髪質の場合は5番を、軟らかい髪質の場合は6番をおすすめします。

また、4番と6番または5番と7番といった形で、1つ番号を飛ばして2個持ちすることもおすすめです。

それぞれの品番を混ぜることで、擬似的に中間の品番の使用感を再現することも出来るので選択の幅が広がります。

現在私は普段使いに5番を、前髪をアップにするスタイルに7番を使用しています。

(6番は若干ベタつきが少ないため夏場に多く使用します。)

余談ですが、ナカノスタイリングワックス(タントシリーズ)は片手でもフタが開けやすいように工夫がされており、セット中にワックスが足らなかった際になど非常に重宝します。

(閉まり切っておらずワックスが乾燥してしまったこともありますが。笑)

最後に

ナカノスタイリングワックスはファイバーワックスの王道とも言えるワックスであり、私の様に硬い髪質の方には試していただきたい一品です。

さらには、セット力とキープ力から様々な選択肢が設けられていることもあり、ピンポイントで欲しいテイストのワックスも選ぶことができる点も非常におすすめなポイントです。

また、量販店やネットでは1000円を切る価格で、90gという内容量ということでコストパフォーマンスにも非常に優れています。

そして、これらのことも含めてナカノスタイリングワックスは非常に多くの人に愛され、日本を代表するワックスとなっています。

その魅力は今回の記事で書き切れてはいないと思いますので、ぜひ実際に使用してその魅力を味わって頂きたいと思います。

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