梅雨も明けいよいよ夏に入ったことを実感させる暑さが続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今回は夏へ向けてユニクロからコスパ最強なサマーシャツが販売されていたので、ご紹介させていただきたいと思います。
それは、私の待ち望んでいたアイテムでもあるマドラスチェックシャツです!!!!
夏に最高なマドラスチェックとユニクロのマドラスチェックシャツについて
マドラスチェック?マドラスコットン?夏の定番柄(素材)であるマドラスチェックについて
引用:https://jamtrading.jp/blog/mens/2019/08/15/18155/
マドラスチェックはインドのマドラス地方に由来するチェック柄であり、アメリカントラッド、特にアイビールックのファッションにて定番的に用いられる柄です。
元々はインドのマドラス地方にて織られていた粗布であるマドラスコットンが、欧州にて安価な労働着として用いられるようになる過程で、ヨーロッパ人に馴染みのあるチェック柄を参考にすることで生まれた柄ようです(この辺の話は大英帝国の東インド会社まで遡り、非常に面白いので是非調べてみて下さい)。
厳密に言いますと多くの場合、マドラスチェック〜はマドラスチェック柄のマドラスコットン(風)の素材を用いた〜を指すことが多いです(分かりにくくて申し訳ありません)。
柄のマドラスチェックの特徴としてはヨーロッパの伝統的なタータンチェックと比べると明るい色使いが多く、また柄も大判なことが多いため爽やかな印象となっています。
また、生地としてのマドラスコットンは粗布であるが故に通気性がよく、また伝統的な手織りの技術によって非常に肌触りが良く頑丈であるといった特徴がありました。
このマドラスコットンの特徴に目をつけたのがアメトラの代名詞とも言えるブランドであるBrooks Brothers (ブルックスブラザーズ)であり、1920年より同社はサマーシャツとしてマドラスコットン製のシャツの販売を開始します。
このブルックスブラザーズの作製したマドラスシャツは、その着心地のよさから全米でサマーシャツとしての地位を確固たるものとしていきます。
しかしながら、この時のマドラスシャツはいわゆるマドラスチェックの柄ではなく、主にストライプなどの落ち着いた柄のものがメインだったようです。
私が所有するアメトラブランドのマドラスチェックシャツ
(一番左がJ.PRESS、その他はラルフローレンのもので、何れもインド製マドラス生地)
その後、1950年代後半から60年代前半になるとアイビーリーガー達を中心としたファッションが発展していく中で、明るく爽やかな色を基調としたマドラスチェック柄にスポットライトが当たることとなります。
その結果、マドラスチェック柄のマドラスコットン(訳がわからなくなりそうです。笑)を用いたシャツとしてマドラスチェックシャツが定番アイテムとなり、他にもマドラスチェックを用いたジャケットやパンツなど様々なアイテムが登場することとなります。
そして、当然日本へも1970年代のアイビーブームにてマドラスチェックシャツは定番アイテムとして紹介され、夏の定番柄として広く認知されていくこととなります。
余談ですがアイビーブーム当時のマドラスチェックは手織りかつ天然染料で染められており、洗濯により滲みが出ることが多くありました。
当時のマニア達はこの滲みを「泣き」と呼び、本物のマドラスチェックとしてその経年変化を楽しんでいたそうです。
現在のマドラスチェックは多くの物はインド国外で織られた物ですし、インド製のマドラスコットンであっても機械織かつ化学染料で染められたものがほとんどとなっているようです。
しかしながら、マドラスチェック(コットン)独特の涼しく柔らかい肌触りとその爽やかな印象は今でも変え難い物であり、この猛暑にこそおすすめな天然由来の機能性素材であると思います!
ユニクロのマドラスチェックシャツの仕様について
今回ご紹介するユニクロのマドラスチェックシャツは、コットン100%のスラブ生地を用いたマドラスチェックシャツであり、伝統的なチェックシャツを現代のシルエットと色柄にアップデートしたものと説明されてます。
現代のシルエットということですがシルエット自体はややゆったりとしたレギュラーフィットであり、ボタンダウンやプルオーバーなどの仕様も踏まえると王道のアメトラスタイルと言える仕様となっています(個人的には神仕様です)。
また、今シーズンは半袖のみ展開となっており、柄の他に前開きのシンプルなものと、よりクラシックなプルオーバーのもの2種類から選べる仕様となっています。
前開きのものがボタンダウン、プルオーバーのものがレギュラーカラー仕様となっています。
ユニクロのマドラスチェックシャツの概要となぜコスパ最強のサマーシャツなのか
例年ユニクロでは柄物のサマーシャツとして、エクストラファインコットンを用いたものが定番的に展開されています。
私が所有するエクストラファインコットンシャツとその生地感
しかしながら、エクストラファインコットンは光沢のある滑らかな素材であり、夏にはやや野暮ったさを感じるような素材感でした。
さらにはエクストラファインコットンの質感は価格と比べた際には上質な印象ですが、1万円を超えるようなきれめシャツと比べるとやや安っぽさを感じる面もあります(個人の感想です)。
一方で、今回のマドラスチェックシャツは生地の質感や皺の入り方も含めて、マドラスチェックシャツらしい雰囲気を完全に再現できているように感じます。
個人的には私の所有している他のマドラスチェックシャツと大差を感じず、コスパを抜きにしてもマドラスチェックシャツというアイテムとしての完成度が非常に高いものとなっていると思います。
(ユニクロのマドラスチェックシャツは約2000円ですが、その2~3倍クラスの出来であるように感じます。)
これは元々のマドラスチェックのざっくりとした生地感からくるのか、あるいはこの辺の上手さはユニクロがアイビー系ファッションをルーツに持つブランドならではといったところなのかもしれません。
唯一の懸念点としてはまだ洗濯を繰り返してないため耐久性については、不明な部分があるくらいです。
数回の洗濯をした感度ではマドラスチェックらしい皺が入り、よりよい雰囲気になってきているように思います!
私の所有するUNIQLO/ユニクロのマドラスチェックシャツのご紹介
基本情報
Model:Madras Check Shirt
Size:M
今回はあまりに気に入っており、シャツ2枚とプルオーバーシャツを1枚購入しております(一番右のみがプルオーバーシャツ)。
上でも述べましたが、今回のユニクロのマドラスチェックシャツのクオリティはかなり高く、トラッド好きには刺さるアイテムであると思います。
(個人的には以前ご紹介したコスパ最強なユニクロのセルビッジジーンズと合わせるだけで、セレクトショップオリジナルの上下と同等の着こなしが出来るように思います。笑)
上でも述べましたが、今回のユニクロのマドラスチェックシャツのクオリティはかなり高く、トラッド好きには刺さるアイテムであると思います。
そして何よりもマドラスチェックシャツは中々選択肢が少なく、低価格で普段使いのしやすいものとなるとほぼ見かけないようなアイテムでした。
そのため、今回のユニクロのマドラスチェックシャツは待望とも言えるものであり、クオリティも相まって推しまくりたい逸品です!
サイズ感(サイズ選び)について
171cm、65kgのやや筋肉質な体系でMサイズを購入し、ジャストといったサイズ感です。
(そもそものユニクロのトップスが日本人体系基準のサイズであり、私は基本ユニクロであればMサイズを購入しています。)
シルエットとしてはきれい目ですがタイトということはなく、野暮ったさのない現代的なトラッドといった感じです。
最後に
上でも述べますがコスパの高いマドラスチェックシャツは私自身待望のアイテムであり、このクオリティで販売してくれたユニクロに感謝の気持ちすら湧いています。笑
とても素晴らしいクオリティで2000円以下(セールでは1500円以下)といったコスパ最強な一枚なので、柄等が気になった方は間違いなく買いなアイテムです!
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